★登竜門★vol.22
2019年07/14

審査員コンテスト後インタビュー

パイレーツオブマチョビアン/ゆーさく/Caori

※コンテスト後のインタビューは対談形式で行いました。

(U-12ソロ部門・U-12チーム部門・U-15ソロ部門・U-15チーム部門)

<町田おどり場建設スタッフ=以下、おどり場>
お疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。

<おどり場>
今日の★登竜門★vol.22について全体の印象をお伺いできればと思うんですけども、みなさんジャッジしていていかがだったでしょうか。

<ゆーさく>
え?印象ですか?なんだろ。
まぁ言うとすれば全員優勝してないっていうのにこんなにみんな踊れるというか、チームとして出来上がってるなぁと思って。

何年か前からジャッジさせてもらってますけど本当に優勝してないんだねって感じが前はすごい強かったんだけど、本当の本当に優勝したことがないのにこんなに上手い子達いっぱいいるというか。
あと先生というか、振付師の人としても確実にみんなこの業界のレベルが上がってるなっていうのが分かる空気でしたね。

<パイレーツオブマチョビアン>
それは思いました。
僕も★登竜門★初めてジャッジやらさせていただいたんですけども、もうちょっとぐちゃぐちゃだったりするのかなぁとか思ったんですけども
U-12の1チーム目から、あれ、意外としっかりしてるぞっていう、こっちもちゃんとやんなきゃ、まぁちゃんとやってたんですけど。笑
もうちょっと目線がゆるかったんですよ。目線上げちゃって良いなってのは思ったので、そこはすごいビックリしました。
だから優勝してなくてもこのレベルまで全然踊れるんだっていう風には思いましたね。

<Caori>
なんかもっと普通に自分のスタジオとかの生徒で発表会とかですけどもっとごちゃごちゃな感じだったと思うんですよね、ほんと数年前まで。多分★登竜門★的なのって。
でもなんか今日U-9無かったけどU-15とか1人1人は、なんかチームとしてはまだ合ってなかったり、合ってないというかグループ感とか色々、チーム感がとかそういうのはすごいあったけど
多分1人1人で見た時に、めっちゃまだホント優勝経験ないねって人あんまいなくて、1人1人は結構ちゃんと基礎とか、スキルはもうある状態でやってるから、
あとそこからじゃぁチームとしてどうやってまとまってくというか、固めてくかっていうことくらいで、割とまぁ踊れてる。

<おどり場>
総評で色々言っていただいたんですけども、もうちょっとここ伝えたいなぁっていうのがあれば。

<Caori>
惜しいなみたいなのはちょっと色々思うかもしれないです。
どっちかって言うと自分は作品作る時に衣装とか全部自分が作っちゃうから、作るし、こうしたい!みたいのとかもあって、それも含めて作品を作ってるのもあるので、
脱ぐだけ!とかっていうか、その脱いだ後のことも考えてほしいとかもそうだし、衣装チェンジしたけどそれあんま衣装チェンジした意味あったかなとか。
サプライズ的な感じがまちょさんほどはないかな。笑

まちょさんまで求めちゃうとあれですけど、でも差がない衣装チェンジするのであれば衣装変えない方がだったら良かったのかなぁとか、演出的なところでちょっと気になるところはあったかなぁと思って。
なので先生とお話したいなって思いました。

<パイレーツオブマチョビアン>
これは出演者に言ってもしょうがないつって?先生に言うしかない、その通り!笑

<Caori>
そう、先生とも話してみたーい。

<パイレーツオブマチョビアン>
振付、やっぱりU-12からだったんで振付をもらってる出演者、出場者が多いと思うんで、そこはやっぱり先生と親身っていうか、
一緒になって作ってるとこと、先生のやった振りをそのまんまやってるっていうだけのチームの差っていうのはやっぱりおっきかったなってのは思います。

だから、ちゃんとコミュニケーション取って先生がこうしたいっていうのをちゃんと受け取ってその表現をできてるってところはやっぱり良かったなっていうのはすごいあります。

<ゆーさく>
いやぁ多分その通りです。

(一同笑)

ほんとそうでコミュニケーションやっぱとらないと意味がないというか、ホントに。
その先生の気持ちを汲み取れる子だけが評価されるようになっちゃうし、それだと5人いたら5人全員が先生の言うこと全部できるかとかってなかなかそうじゃないんですよ。

だからチームとしての力が弱くなるし、だったら先生がちゃんとその子に寄り添ってその子に見合う格好とかスタイルっていうのをちゃんと言ってあげないといけないし、やってるところは強いと思うんですよね。
ずっとやってく、このレベルとか関係ないですね。

<おどり場>
では続いて入賞しなかったけど気になったダンサー、チームがいれば教えてください。

<パイレーツオブマチョビアン>
僕はゆーさくさんがさっきおっしゃってましたけどHOUSEのFLAMINGOSは、楽しそう。
最初めっちゃかたかったんで大丈夫かなって思ったんですけどステップ踏み始めたらすごい本人達も乗ってたし、ステップもどんどんのって軽やかになるし、
最初っからそれ出してたらまた結果違ったんじゃないかなって気もします。

なんか最初拳法みたいのやってたんで、もうちょいあれ短くて良かったんじゃないかってちょっと思っちゃったんですけど。先生の意向もあるんであれなんですけど。
僕はすごい良かったなって思いました。素敵でした、このチーム。それこそ衣装も雰囲気に合ってたし良かったですよ。

<Caori>
私はU-12のLIL★STUNNA、HIPHOPのチームですかね、人数6人のとこ。
私は結構ここ良かったなって思って、全体的にすごい見やすかったなっていう感じで、出だしからパワーも出てたし、
人数が多い方が構成とかごちゃついて見えることもあるんですけども結構スマートになってたし。

だから結構練習の段階でちゃんとした練習っていうか、番号取ってとかさっきも総評で言ってたんですけどそういうのは多分してるんだろうなってのは伝わるから、
あとは大人数だから6人が10のパワー出して60点ていうよりは、もっと20ずつだったり、みんなが100ずつやって600くらいのパワー出すとかそういうのができてくるともっと良いのかなー。
でも全然良いなと私は思いましたけど。

<パイレーツオブマチョビアン>
安定感はありましたね。

<ゆーさく>
自分もチーム感は良い、チームのトータルの空気感はすごく良いんですけど、気になるって思って書いてるのは上手い、上手って見せる工夫がないと6人チームってやっぱ勝てないなって。
自分も大人数やる時は普通に踊っても勢いはあるし構成も作りやすいんだけど、良い作品にはなってもこの子達上手い!って思わすのって実は少人数の方が簡単で。

だからそういう意味で6人だとそうなっちゃうねって感じでちょっと見ちゃってて。
だから全然工夫次第で明日にでも変われるんじゃないかなっていう感じはありましたね。

<おどり場>
他にも気になるチーム、ダンサーはいますか?

<パイレーツオブマチョビアン>
結構僅差なんですよね、全部。

<Caori>
でもU-15チーム部門のSTUDY、JAZZのチーム。
やっぱコンテストってこうやって邦楽で世界観見せる感じのチームって珍しいし、記憶に残るから毎回一緒じゃなくするとかして良いのかなとか思っちゃいました。

見せ方っていうかアクティング的な要素を、例えばこれこそまちょさんが出てきてほしいくらいですけど
前に指さしてるだけじゃなくて今日はその部分を下手の方にいこっかとか、その会場ごとに変えてみるくらいなことがあっても良いっていうか。
そうすると多分評価変わるのかなって。

毎回そういうの同じ…難しいですね、自分もJAZZ踊ってて同じ音楽で何回も聞いたことある審査員いるかもしれないってなった時に
こないだと同じって思う見せ方なのか、あ、今日こういう風にきたんだなとか、そういう風に面白さっていういか、ライブ感っていうかあると、なんかすごいトライしてるんだなって印象も変わるかなって思って。
まぁなかなか難しいと思うんですけど、でもあっても良いかなみたいな、難しいとは思うけど。

<ゆーさく>
でも無いとやっぱ優勝は難しいなと思って。
優勝目指してない、挑むっていうところで出てたりする場合もあるんで、そうじゃなくて優勝するんだっていうのであれば変えないと。
そういうのって何回見ても同じように見えるってよりは基本下がってくんで、そういうアクティングというか、掴みが毎回一緒とか。
絶対ちょっとでも変えないとむしろダメだって思ってやった方が良いんじゃないかなって思いますね。

良い言い方をするとそれをやれば他のチームよりダントツで上に行ける。

自分の勝負している分野を分かってないといけないなってコンテストでは思ってて。
やっぱディナーショーで映えるやつとデカいコンテストで有名なところで勝てるやつは全然違うって言うのが現にあるじゃないですか。

もっというとソロでいける流れとチームでいける流れも全然違くて。
ソロの子で邦楽使ってる子とかもいて、そういう子とか、いやあなたのその感じは5分ないと無理だよみたいな。
1分半でやるっていうルールは決まってるんだから、それで勝負して出てきてるんだとしたら、やっぱちょっとそこを考えないといけない。

だからゆっくりな音でやる時点で踊る部分は少なくなるし、じゃぁ言い方変えればゆっくりやる分体力使わない、手数が少ない分1個1個しっかり踊れるっていう。
それは人によって勝ち方違うけど少なくとも自分がどういうところで勝負してるかっていうの分からないとおかしいし。

自分がもしアクティングというか、ちょっとトリッキーな感じで攻めるとしたら出る回数圧倒的に減らすし、
そんなボンボン出てたらホント冷めるし、3分見てるお客さんとか一緒に出てるチームの空気ってやっぱ伝わるから。

見てる、参加してるチームが、またあのチームおんなじのやってるなっていう空気がなんか出ちゃう、感じちゃうとそういう世界観全部壊れるんで、だからそれが大事かなって思います。

<パイレーツオブマチョビアン>
J-POPのチーム、ソロも多かったんで、僕もショーはほぼ、コンテスト出るときもJ-POPなので、やっぱインパクトがいまだに大きいというか、J-POP使うとJ-POPだって審査員やっぱ思うんですよ。
だから掴みとしては良いんですよね、歌詞も分かるし。

でもそこからそれを使って、要するに洋楽を使ってる子達とおんなじことやってももったいないことになっちゃうのでJ-POPを使うんだったらそれなりに、歌詞がみんなに伝わる分、
分かりやすくやってみたりとか、逆にちょっと外した表現をしても伝わっちゃうんすよ、そう。

だから洋楽と同じように悩んでるみたいな感じのただ頭抱えるだけじゃなくて違う表現が出来るっていうのがあるので、そういうところ出来ると
もっともっと面白くなる子達いっぱいいるなっていうのすごい思いました。

<おどり場>
ありがとうございます。
今日はお疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。