ウラドラ2024 FINAL

審査員インタビュー

NINA

■総評

はい、皆さん本日ジャッジをさせていただきましたNINAです。
お疲れ様でしたー。

入賞された皆さんおめでとうございます。
ドラドラFINAL、FINALISTになった人達は更に先を目指して頑張っていってほしいです。

はい、早速総評に移っていくんですけど、チームの子達もソロの子達もホントに表現力があって自分達の見せ方を分かっているし練習量をすごく感じるパフォーマンスばかりでした。
本当に感動しました。
年々レベルが上がっていってるなと思いました。

ただ、その中でも入賞した子と惜しくもそうでなかった子の違いについて考えた時にいくつか気になったところがあって。
1つは遠くまで伝える力があったかどうか。

これはこの会場がすごく広いっていうのもあってジャッジ席が遠かったので、近くで見たらもっと良いパフォーマンスに見えるのかなとか、もっと気迫が感じられるのかなーっていう子達が多くて。
一方で外に外に飛ばしすぎてるなー、音楽よりもちょっと力が強すぎるかなーっていう子も多くいて。

そのやりすぎずやりなさすぎず音楽を表現するジャストな部分を探すのがすごい難しい点ではあるんですけど。
ただ、やっぱりそれって力の強さ弱さじゃないと思っていて。

やっぱり立っているだけでも気迫を感じる子達も今日いましたし、手をただ出すだけで、うわ、かっこよって思う子達もいて。
それは力の問題じゃないと思っていて。

集中力だったりダンス以外の要素、衣装だったりスキルだったり色んなことが影響してくると思うんですけど。
やり方は人それぞれチームそれぞれで全然良くて。

1つ確実に大事なのは気を飛ばすっていうのが大事だなと思いました。
やっぱり予選で勝ち上がってきてる人達が集まっているのでFINALではより他と差を付けるっていうことが大事になると思うので気を飛ばす。

大袈裟に言うと殺気みたいなものが欲しいなと思いました。
今回のように会場が広いところだと更にそれが求められるかなーと思いました。

もちろん、でも土台としてベーシック、基礎があるからこその活かせる部分だと思いますので、きらび度は絶対先決しないところだと思うので
基礎となるところは日々鍛錬でなんでもし続けていってほしいなと思います。

あともう一個気になったのが音楽をしっかり表現出来ているかですね。
ダンスをもちろん見ているんですけど、ダンスだけじゃなくて衣装だったり音楽だったり色んな面で総合的に見ているので。

チームもソロもホントに好きな音楽で踊って好きな衣装で踊っている子達がやっぱ多いなと思って、それがすごく伝わってくる良いダンスをしていました。
ただ、好きなもので自分を表現するっていうのはもちろん大事だし、それが1番自分の気持ちが上がるものだと思うので大事なんですけど、それを表現しきれてなかったらマイナスになっちゃうことがあるので
その塩梅分が難しいなと思います。

私もチームで今コンテスト挑戦している身なのでチームで曲を選ぶ時に、この曲めっちゃ好きだし踊りたいけど、でも今の自分達で表現しきれないよねっていう曲だと諦めることもあって。
好きな曲だけで踊ってしまうと、もちろんベーシックが、スキルがあれば見せきれると思うんですけど、それだけでなくって自分が1番強みとしているものを見せきるための曲選びだったり振り作りだったり。

これは作りてさんの話になってしまうかと思うんですけど。
そういうとこも考えてみるとまた作品が変わってくるのかなーと思います。

何を伝えたいかなってちょっと考えてしまうチームやソロの子がいたので、ちょっとそういう面で考えたことが無かった子達は考えてみてほしいなと思います。

あとはちょっと表現力の幅についての気になったところがあって。
やっぱり勝ち上がってきてるし表現力高いんですけど、それが振付として決まってしまっている、コンテストだから振付があるのはもちろんだし、それは別に悪いことじゃないと思うんですけど、
何気ない仕草だったりとか目線の動かし方だったりとか目力だったりとか、そういうダンスじゃない部分も研究してみるのも良いのかなーと思っていて。

例えば練習の段階で自分が好きなアーティストさんだったりとか先生の仕草をストックしてみるのも私はよくやっていた練習法なんですけど。
それを1つだけに絞るのも全然良いんですけど、いっぱいストックして練習させたら沢山試してみる。

そうすることで本番自分でも予想出来なかったダンスが生まれたりとか、やっぱみんな作品をもちろん沢山練習してきてると思うので、その中にちょっとスパイスじゃないですけど新鮮なものが加わると
また作品として一個違うものが生まれるのかなーと思っていて。

自分達の気持ちとしても新鮮な気持ちで踊れるかなーと思っています。
なので、いつもやっている振付をただ練習するだけじゃなくて気持ちを変えて踊ってみるとか強く踊ってたとこを弱くしてみたりだとか、それの逆もしかりで。

感覚を変えてみるとまた表情が変わるかなと思いました。
でも構成についてはほとんどの子達が、これチームになってしまうんですけど、面白くて作り込まれていてその面では入賞に繋がったチームも全然いたかなと思います、今呼ばれなかったチームでも。

なので挑戦を諦めないでいってほしいなと思いました。

今年もまだ始まったばかりなので諦めずに挑戦を重ねていってください。

はい、ありがとうございました。