ドラドラ2016 1st PERIOD
審査員インタビュー
すずきゆうすけ
総評
お疲れ様でした。
受賞された方、おめでとうございます。 FINALでも頑張ってください。
コンテストなのでどうしても勝ち負けをつけなければいけなくて悔しい思いをするチーム・個人がほとんどだと思います。
僕もこういう審査をよくするようになって「前にも出ていたなぁ」と分かるのですが、その感じが出ている子たちがすごく多かったです。
敵チームだけど同じ現場にい続けるから仲良くなって応援して、自分のチームじゃない子がソロで出ているのもみんなで盛り上げて、僕らが夜中にクラブにいる雰囲気と似たものがありました。
もともとダンスの競い合う場ではあるけれど、ダンスで同じ空間にいるっていうのはこういうことだなと思いすごくそれは良かったです。
あったかい気持ちも見えたし、出ている人たちも気持ちよく踊れたのではないかなと思いました。
今日良いパフォーマンスができたのはここにいる人たちの声、応援、熱量がこういう空間だったからだと思います。
ここに立ちたかった(入賞したかった)と思うけどこの時代に同じ瞬間を頑張ってやっているってことをまず大事にしてください。
仲間も親も。 すごいことです。 なかなかいないです。 1時代に1チームか2チームくらいしか仲良くならないと僕らは思っていたので。
20年くらいやっていますから、だんだん増えてはきますけどもこの時からすごい仲間がいるのは財産です。
ぜひそのまま友達を大事にして続けてほしいと思います。
残るか残らないというところの大きなポイントは作品力です。コンテストなので。
作品をどう作るかというところでは、音楽をどう作るか、音楽がどう聞こえるか、どういう展開で音楽を作るか、振付をどう作ってくるか、それを踊る子たちがどう踊るか。
そこがリンクしているチームは強いし、踊り慣れています。
こういう場で音楽に合わせて揺れるというのが当たり前になっていて、かつ狙っているものが出せるっていうところまできていました。
そこまでいってないチームが多かったです。
言われたことをロボットみたいにやっている感じになってしまっているチームもありました。
その点も含めて経験ですから、こういう場に出ていっぱい悔しい思いをして経験を積んでまたチャレンジしてほしいなと思います。
特にU-15は全チームすごくかっこよかったです。
見ていて、この中で3チームしか行けないのがもったいないくらいのチームが多かったので、またチャレンジしてみてください。
優勝したチームの勝因
優勝したチームは作品を作ってくるということに対してのモチベーションが抜けているチームが多かったなと思います。
トータルプロデュースがきちんとしていました。 音楽、衣装、振付。
そしてその踊り手の意識が一致しているチームが上位を占めていたなと。
その中で特に良かったチームが優勝しているという感じでした。
妥当な結果だったのではないかと思います。
U-15チーム部門だけがちょっと難しかったです。僕の中では1位も2位も3位も全部良かったので。
入ってなくてもよかったチームもありました。 どこも良かったです。
入賞しなかったけど気になったチーム・ダンサー
U-15チーム部門…Rhythm Orchestra
(入賞しています)
テクニックもあって雰囲気もあって全体的な感じもすごく良かったので良いなと思いました。 シンプルなことにもうちょっと気持ちを乗せてくれたらもう一皮むけるのかなって思いました。
OPENチーム部門…I am unique.Com
(入賞しています)
本人たちも言っていましたが、なかなか結果が出ないという感じがすごく出つつもやっていることも良い空気感でテクニックもありました。
そこに気持ちが乗っかってきたらもっと人を揺さぶれるダンサー、チームになれるのではないかと思いました。
U-15チーム部門…DUBPUN!!
叫んでましたね。(笑)振付してないとこも踊っていたらなお良かったです。
でも気持ちよかったです。