ドラドラ2018 5th PERIOD

審査員コンテスト後インタビュー

SHUHO・YUI・KYOKA

※今年度コンテスト後のインタビューは試験的に対談形式で行っています。

<町田おどり場建設スタッフ=以下、おどり場>
今日はどうもお疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。

<おどり場>
今日のドラドラ5th PERIODを見て皆さんの感想を頂きたいです。

<SHUHO>
改めてベーシックってすごい大事だなって思って、色んなスタイルがあると思うんですけどその中でも例えばHIPHOPでもそんなに形、形で踊らない、グルーヴがある子でも上手い子ってちゃんと動きが見えるし、クリアさがちゃんとあるんだけど、
だらぁっとしたチームはだらぁとしすぎちゃってて何をやってるのかよくわかんないみたいな。
パキパキしたところもアクセントばっかりで今度はダンス感ないし、悪い方に寄っちゃってるんで、もうちょっとそのジャンルの良さを活かしつつもっと展開を付けてほしいですね。

もっともっと、見てて楽しい展開が良いと思うんですよね、できるだけ乗ってくるような感じの。
あまりにも読めすぎちゃう部分もあるんで、そこもう少し上手く作ってくれたら。
振付師の人はそういう風に作ってほしいし、子供達はそれを改めて表現するうえでもっともっと動きをちゃんとしっかり、基礎の動きまず出来るようになってほしいですね、振りとかじゃなくてダンスの部分もしっかり、と思いました。

<KYOKA>
いやぁ、ほんまSHUHOさんが言ってくれた通りで、キッズの子達は振付してもらってる子達の方が多分多いと思うんですけど、与えられた振りをどこまで理解して踊ってるのかなぁっていうのがちょっと思ったり。
曲の意味であったりもあるし、、そこを知って踊ったらもっと感情も入れやすいだろうし、その辺が単純に振りを覚えて振りを踊ってるかなーてちょっと思ったりもしたので、
その辺をもうちょい自分達から積極的に先生に聞いてやってったらもっといいんじゃないかなーって思いました。

あとはダンス力ですね、ベーシック、SHUHOさんが言ったようににベーシック。ほんまにどっちかに偏ってたんで今日は。
こんだけスタイルが多いから何をやっていいかわからなくなってんのかなーって思ったのもちょっとあったんですけど、どっから始めたらいいのか、単純にこれをやりたいからそこをやる、
それをやるには絶対に前にベーシックがあってそれをやらないと出来ないんだけど、そこを端折っちゃって1番をやらずに3番をやっちゃってるみたいな感じがあったんでやっぱりそこが大事かなーとは思いますね。

<YUI>
お二人が言ってくださったことが本当に私もそう思うんですけど、改めてベーシックもそうだし、基本の体づくりもすごい大事だなっていうのはホントに感じました。
ブレないボディコントロール、芯の部分が大事だなっていうのを改めて感じました。

前半は良い感じって思って見てても、後半の音の使い方、踊り、展開の見せ方がある意味意外性がなかったというか、おぉってなって最後まで行かなかったチームが結構あったかなっていうのを、
ある意味裏切って欲しいというか、おぉそうきたかぁってハッとさせられるような展開があるチームが少なかったかなっていうのもちょっと思いました。

<おどり場>
皆さん通して次こういうのが来るだろうなっていうのがそのまま来ちゃったなぁっていうのが多かったかなって感じですかね。

<SHUHO>
そうですね、割と読めちゃうというか、言い方悪いですけどベタなチームが結構多かったのかもしれないですね。
別に奇抜にしろとかいう訳ではないんですけど、ちょっと周りの構成とか人数構成が似たチームが多かったんで同じに見えちゃうとまぁまず入賞てないと思うので。

どういうところで個性を出すかっていうのをもうちょっと明確にした方がジャッジは評価しやすいじゃないかな。
ただ個性って言われても中々難しいとは思うんで、色んな意味での個性で良いかなとは思うんですけど。

<おどり場>
ありがとうございます。
では続いて今回入賞しなかったんだけど気になったチーム、ダンサー、気になったポイントを2チームくらいずつお願いします。

<SHUHO>
U-15チーム部門の#Slay、RiVage。
ここはダンス力はそんなにめちゃくちゃあるわけではなかったんですけど、割と見せる意識はすごい高くて。

踊ってる子もなんで心が動かないかって言ったら結構割と無感情というか、目線とかもキョロキョロしてる子とか俺結構気になっちゃって。
ステージ立ったからには出来るだけ見せる意識を出してほしくて、スタイルにもよるとは思うんですけど
ダンスがあまり上手くなくても見せる意識が高い人の方がどうしても良く見えるし、そういう意味では見せるのが上手だなっていう子が結構入ってたのがここですかね。

RiVageの小っちゃい子がすごい表現力高くてすごいおぉておもいましたね。
そこに目が行っちゃうんですよね、人数多くても、最終的にはその子しか見てないみたいなくらいになっちゃう。
だからある程度惹きつける能力があるかなっていう。

いかに自分の作品にジャッジを引き込めるかというかっていう部分では結構意識高かったかなとは思います。

<KYOKA>
U-12のBe Faith Crewは単純にみんなが忘れかけてる「ダンスをみんなで楽しむ」っていうそこが1番見えた。
失敗しても後ろで声かけてカバーするみたいなcrew力、やっぱソロじゃなくてチームコンテストなんでそこって大事なんかな。
別に声出さなくても良いんですけど気持ちが通じ合ってるっていうのはすごいコンテストになると大事だと思うんで、すごいそこがあったのと、あとはみんなめっちゃ楽しそうだったんで、
素直にダンス好きなんだろうな、ブレイク好きなんだろうなーって、レベルがどうのこうのじゃなくて根本的にはそこがすごい大事だと思うんでそこがすごい響いて良かったですね。

賞入ってたんですけど、OPENチーム部門のVBC。
やっぱHIPHOPなんで今日は似てるチームが多かった中で1チーム、あ、なんかちょっと変わった感じで来たなって自分的にはちょっとビビってきたんですけど、
何か多分コンテスト向きではない作品の作り方をしてると思うんですよ、どっちかと言うと。
すごいマニアックに、上がる曲でもないし、分かりやすい曲じゃない、あえてマニアックな曲を使ってると思うんです。
その辺がどっかこう自分達の好きなことでまとめてコンテストに出てくるっていうその気持ちはすごい伝わったんでそこは個人的には好きでしたね。

<YUI>
私は自分のジャンルに近いのもあってなんですけど、U-15チーム部門のAbelia、レースの2人組の世界観押しの。
体も結構出来てるなーっていうのと最初、お、どういう感じでやるのかなーって見てたけど、さっきも言ったようにちょっと後半の展開が特に上がり切らず、
2人だったから構成も難しいとは思うんですけどもうちょっと違う展開でいけたらもっとグっと印象に残る作品になんたんだろうなーっていうのが印象的でした。

このチームだけじゃないんですけど、JAZZ系のチームで1曲使いをしてるチーム、ソロの子もいたかと思うんですけど
やっぱそれってコンテストは特に難しい気がして、1曲使いだけで見せる、それなりに構成、振り、起承転結、そのあたりを自分達で考えて作っていかないと
入賞っていうのはなかなかジャンル的にも難しいのかなていうのはちょっと感じたのでその辺をもうちょっとこだわって追求していけたら良いのかなと思います、見せ方を。

<おどり場>
ありがとうございます。
KYOKAさん個人に聞いても良いですか?
大阪のこういうイベントと今日の東京のとKYOKAさんから見て違いってありましたか?

<KYOKA>
結局今のキッズダンサーの子達は全国出に行ってるから出てる子って結構かぶってて、あんまり違いはないんですよね。
その会場の空気とかっていうのはその地方、地方によって違うと思うんですけど特にめっちゃ違うなってことは無いですね。

全国通してみんなの作品の作り方がすごい似てきてるから特に大阪のカラーとかっていうのは別に今は無いし。
多分昔の方が濃かったと思いますよ、だんだんそれが薄まってて。

<おどり場>
今は平均化されていってる感じなんですね。

<KYOKA>
ちょっとSWAG系であったり、衣装にもめっちゃこだわってて見せる方に意識が強いのが東京ぽかったりしたんですけど、なんかそれも特に両方濃いところがないっていうか。

デカい大会に出てる子達を見て、みんな影響受けたり、真似したりしてるから結局似てきちゃうんですよ。
その子達を見てその子達がこうだからそれを得た上で自分らがどうするかじゃなくて、そのままそのテイストをやってしまってるみたいな。
違う取り入れ方をした方が良いんだけどそのまま取り入れちゃってる感はあるかなみたいなとは思います。

<おどり場>
ありがとうございます。