ドラドラ2020 1st PERIOD

審査員インタビュー

MAA

■総評(U-12部門)

お疲れ様でーす。

自分もわりかしオンラインコンテストの審査員をやらせてもらって、オンラインのコンテストでは何回か見させてもらったけど今日現場で初めて生で見させてもらったっていう子がいて、
率直に思ったことが2つあって、今日僕もこのパターン初めてなんですね、多分日本でも初めてなんじゃないかな、この現場とオンラインと同時に、
僕最初分けてやると思ってたんですけど、あ同時に審査するんだと思ってまぁでもこれもねぇ良い経験だしと思って。

ま率直に思ったことは最初イメージではやっぱ現場のここで踊る子達の方がちょっと有利なのかなって思ったんですよ、やっぱ臨場感っていうかドンって出るから。
でも思ったのがなんかそうでもないなっていうのが、なんでかっていうと、やっぱここでただ踊るだけだと思ったより出ないっていうか、やっぱ自分でこうグって
掴みにいく踊り方というか、気持ちというか、そういうのが入らないと伝わらないなぁっていうのは感じました。

あとはオンラインで見てた子のイメージ、例えばオンラインのソロとかチームとか見た子のイメージで頭に残ってて、でも現場で踊るとちょっとオンラインの時より違うなっていうか
やっぱここの一発勝負で完璧な踊りをするってちょっと難しいんだなって思って。
オンラインの動画を撮る時にすごい数を相当踊ってる子もいるんだなっていうのを率直に感じて。

自分大事なことっていうのは、例えばここのARZU(準優勝)とLimonade(優勝)は同じスタジオだよね?
すごい悔しいのは分かるのよ、ARZUの方がずっと先にやってて、わかんない、俺は最近初めて見た感じだから、なんだけど、でも大事なことは自分のライバルである、
でしかも自分達の方が先にやってる?でなんだろうな、ちょっと分かんないけど、下の子達に負けたみたいな、なんか私たちの方が歴があるのにとか、そういうことじゃなくて、
大事なことはやっぱり自分が一番のパフォーマンスをしたかっていうことが重要だと思うの。

だから敵は周りでもないし同じスタジオの子でもなくて自分だと思うのね。

だからそれでいったら例えばともこ先生のとこも3人が入賞してて、結果的には今日1番小っちゃいいとひちゃんが優勝したけど、それも関係なくて、
やっぱり望恵ちゃんとか紗恵ちゃんとかオンラインの動画見ても今日良かったなって俺思って、生だとやっぱりちょっとなんかひっかかりがあるような感じがして。

やっぱ結果ももちろん大事だと思うんですよ、モチベーションにもつながるし、だけど自分のパフォーマンスが良くないのに優勝したとしてもそれは価値があるのかなっていうのは
ちょっと思ってて。

だから人の妬みとかそういうとこじゃなくて自分を高めることのみに集中するっていうか、そしたらいつの間にか気付かずうちに自分が目標としてる舞台に立てたりすると思うから、
落ち込むのは良いけど、でもその落ち込み方をちょっと考えないと自分の練習に身が入らないかなと思って。

それは今日入賞した子達だけじゃなくて、それ以外の子達にも言えることだと思うんですよ。
それは自分が10年以上キッズとかやってきてすごい思ったというか、結果がバンバン出た時でもなんか違うなみたいのがなんかあって、
全然他のチームの子らカッコいいのになんだろみたいなとこもあったんで。

目標設定、もちろん優勝するとか大事だと思うんですけど、また違った設定するのっていうのも大事なのかなっていう風に、今日ちょっと全然関係ないんですけどね、
オンラインとオフラインとかって。
結果出てそういうのもなんか見て思ったことを率直に言わせてもらいました。

ありがとうございました。

■総評(U-15部門)

お疲れ様でーす。

先にやったU-12の部門ではオフラインとオンラインの差がそんなに僕的には感じられなかったんですけど、U-15はすごくこの現場が良く感じましたね。
別にオンラインの動画が悪いとかそういうことでは無くて、出てる踊り手の問題かなっていうところで。

チーム部門で言うとchikaちゃんも言ってたけど僕もFlavaが一個抜けてるなっていう感はありましたね、正直。

何が違うかつったらシンプルに上手くこうイェイってこう手が上がるっていうか、おう!みたいな部分が3か所程しっかりあって、
作ってる先生がすごいコンテストのこと考えてるなぁっていういのがわかりましたねー、良かったっすねぇ。
2曲目に行く時のドンって抜いたところの、遅い感じからのみたいなのと、途中から畳み掛ける、あとラスト、ラストも畳み掛けてたけど、なるほどなみたいな感じがしました。

オフラインの方が良く見えたっていう面でいうと、grelsとかは多分現場だったらもうちょっと違ったのかなと、オンラインの4番目のチーム、このチームも完成度高くてすごい
好きだったんですけど、やっぱ生の感じの子達の方が良く見えたのかな、ちょっとわかんないですけど。
僕的にはわりと評価高めだったんですけど、そんな感じっすかねぇ、チームは。

ソロはやっぱ入賞の5名中上位4名が全部JAZZとかFREESTYLEの子で、まぁ多いじゃないですか、わりとFREESTYLEの子が良く見えるとか結果が出やすいとか。

僕それはずっと違うなって思っててFREESTYLE、JAZZの子達、JAZZでも割と近年コンテンポラリーとかそういう要素も混ざってきて、コンテンポラリーとか特に感情表現、
自分のこう悲しみとか怒りを言葉を使わずに身体でどう表現してくかっていう、そういう部分のジャンルだったりもするのでやっぱ踊ってて審査員にガツってくる表現が
すごく強いというか。

そこにJAZZのテクニックとか、わかりやすいアクロバット、しかもわざとらしくなくてサラッと流れに逆らわないように、そういうのが来ると、なんかただ単に普通に
HIPHOP踊っててもなんか刺さらないというか。

そもそもHIPHOPってじゃぁ、例えばHOUSEでもそうなんですけど、どういう背景で生まれたダンスなのかっていうのをちょっと理解しないと、それぞれのジャンルの
良さってあると思うんですよ。

そこが理解しないまま普通にここにスパッて出ちゃうと良さが出きらない。
同じように作品作ってスパッてやったらそりゃぁ完成度高いJAZZの方が良く見えたりするんちゃうかなと思って。

だから自分はHIPHOPの場合だったら、なんならもう作らないっていう、もうその日のフィーリングで感じたままもうやるみたいなくらい、だって元々道で踊ってるダンスですから、
スタジオの為に生まれたものじゃないから。
なんかそういうノリ的な部分がバチっと出れば響くと思うんすよね。

決められてきたもので、あ、間違えたとかそういうことじゃないんですよね、その間違えたことすら遊びとかにできるくらいのが出ればストリートダンスでも全然僕は
通用すると思ってます。

ファッションとかも大事じゃないですか、HIPHOP、そうそうカッコ良く見られたいからさ、黒人とかの文化もそうなんすもん。
わざとゴールドのネックレスとかしてるとすげぇあいつ金持ってるなぁとか、もうそういうただ目立つとかなんかもうそういうので進化していった文化、ダンスでもあるから。
なんかそういうのもあると、全然審査員には響くんじゃないかなと。
そんな感じでございます。

ありがとうございます。

■総評(OPEN部門)

はい、お疲れ様でーす!
ありがとうございまーす。

チームはALAMEIが僕は良かったな、完成度と構成のすごさが光ってておぉーって感じちゃいました、ちょっと生でも見てみたいなと思った感じでしたね。
あとさっきゆうすけくんも言ってたようにFUNBURGERとかも良かったっすね。

ちょっと楽屋で面白い話になったんですよ。
ちょっと面白いなと思ったんですよホントに、ゆうすけくんはFUNBURGERが一番良かったと、僕はBeastyが一番良かったって、
で何が一番面白いって僕HIPHOPをずっとやってたじゃないですか。
でゆうすけくんはLOCKやってきて、HIPHOPずっとやってきた人間がLOCKやってるBeastyが良いって言って、LOCKずっとやってきたゆうすけくんがFUNBURGERが良いって
俺ちょっと面白いなと思って。

僕はFUNBURGERは正直5位くらいだったんですよ、それなんでかっていうとFUNBURGERのことはすごく好きなんですよ、ただ、好きって部分とコンテストで評価するっていう部分は
ちょっと違くて、FUNBURGERの好きなとこってHIPHOPしてるなぁっていう感じが長年もう4人でずっとやってきて4人にしか出せない空気感みたいなのがすごく好きで。

でもコンテストで優勝したとしてもなぜFUNBURGERが優勝したかっていうのを普通に何もしてない人が見ても分かるくらいの踊りじゃないと、
こうやって彼女たちはこうこうこうでこうでって説明をしなきゃいけないって言うとちょっと難しいなと思って。

シンプルに厳しいこと言うようなんですけども、OPEN部門になったら、もっとスキルっていう面で勝つって見せれる瞬間とか、そういうのがないと
ちょっと説得力に欠けるかなって思って。
だから自分の中での好きな部分とコンテストをジャッジするって言うのはちょっと違うんですよ。

なのでBeastyに関してはゆうすけくんからしたらロックダンスというものとはって言うのがあると思うんですよね、自分の中の、彼のずっとやってきたものの中で。
否定はしてないんですよ、でもすごいわかるんすよ、僕が評価した点ていうのはいわゆる、まぁ僕もちょっとロックダンスはやってたんですけど、でHIPHOPの方が好きだーってなって
HIPHOPになったんですけど、そのHIPHOPの良さみたいな、なんかそのLOCKの中に今までになかったHOUSEのステップ、HOUSEやりながらLOCKするみたいなのとか、
いわゆる無かった部分?あれBeastyはちょとやってなかったんですけど、そういう新しい、そういう若さゆえの粗さと、でも本人達多分考えてると思うんですけど、その勢いみたいな、
そういう次につながるものが見えて、それで僕は評価したっていう感じでしたね。

楽屋でのそういう話が皆さんに、一番これがプラスになるんちゃうかなって思って、まぁちょっと良い話出たんで話させてもらったっていう感じですかね。

ゆうすけくんも言ってたんですけど、あれALAMEIと多分RUDRAって同じ先生だと思うんですけど、ALAMEIの時はそこまで感じなかったんですけどRUDRAが撮り方というか
僕軽く気持ち悪くなってというか、なんだろう画面が、すごいもったいないなって思って。

構成もすごかったし完成度も高かったのにめちゃくちゃ撮り方が邪魔してるなと思って、すごくもったいなかったなというのを思いました、僕は。
でも内容は素晴らしかったと思うんですよね。

ソロに関して言うと僕LiSAOちゃん、兵庫の子もすごく良くて、ただ音をちゃんとひいた方がいいと思うし、あともっと映像も近い方が良かったなと思って
だからすごいもったいなかったなと思いました。

優勝したTSUBASAくんはやっぱもう慣れてるなぁっていうか、でも今日来たら俺だけかい!(笑)みたいな、オフライン1人俺?みたいな、なんか分かんないけど軽くやってるか
分かんないですけど、ホント完全に余裕感を感じてすごい良かったなぁって思う反面、僕彼のガツッて攻める感じがすごい好きで。
要はなんかね、やっぱ大人になるにつれて、ちょっとキッズっぽいあぁいう感じはダサいなぁとか色々、わかんないよ?わかんないけど
でもすごい好きだったの昔、マムノックのときからすごい好きで、あのパッションみたいなのが、それがちょっと見えたら俺の中ではガッて上がったなって思って。
でもやっぱ落ち着いてすごく堂々としててすごい良かったです。

まぁそんな感じです。
ありがとうございました。