ドラドラ2020 4th PERIOD

審査員インタビュー後のフリートーク

※インタビュー終了後のフリートークがとても興味深く審査員の本音を知る絶好のチャンス!!と思い収録しました。

 

<SALLY>
自分がソロコンで勝ってきたわけでもないしなー。

<SHUHO>
なんかバトルブーム始まってからJAZZの子達って出るとこなくて、その代わりがやっぱここだったのかなぁっていう。

<ATSUSHI>
そんな気がする。

<SHUHO>
ソロコンあってチームが組めない子とかも出られるからすごいやっぱそこは、今まではバトルしかなくて。

<SALLY>
そーですよ、無理矢理出てましたー。

<SHUHO>
向いてる向いてないとか好き嫌いもあるからさ、大体そんなバトルなんて好きじゃなきゃ大体勝てないから。
だからねーやっぱそう考えるとソロコンとかあって、だって全然違う能力が必要だから正直。

バトル強くてもソロコン微妙なんて全然当たり前だから、良かったと思うけど新しい部門が増えて。
むしろこっちがメインになり始めるんじゃないかみたいな、チームとかあんま集まれないから。

<SALLY>
確かに今はソロコンが1番出やすいですよね、参加しやすい。

<ATSUSHI>
バトルもないし、確かに。

<SHUHO>
うん、丁度ソーシャルディスタンスが1番取れるカテゴリーって言ったらもうソロコンっていう。
ソロコンオンラインなんて最強じゃないですか。

もう誰とも会わない、1人で行って1人で撮ってお疲れっすって帰る。

<SALLY>
もやはお疲れ自分みたいな感じ。

<ATSUSHI>
それを送るだけみたいな。

<SHUHO>
そうそうそうそう、撮りましたみたいな。

<WAN-CHAN>
ジャンルによってソロのコンテストで評価されやすいにくいってありますか?
体感というか個々のフィーリングでいいんですけど。

<SHUHO>
ストーリー仕立てで日本の歌謡曲使う子結構入らないイメージです。
すごい綺麗に表現しててむちゃくちゃ良いショーなんですけど、やっぱりダンス的なテクニックの点数で、芸術点満点なんですけど技術点付けられないみたいな。
だから結局バランス取れなくて負けちゃうみたいな。

それだったらある程度ちゃんと技術入れてやってる子の方があきらかにやっぱ点数高い。

<WAN-CHAN>
例えばそういう作品というか世界観で行きたいなら技術をいかに見せるかを考えた方が良いみたいな感じですかね?
逆にそもそも作品の方向性としてもっと技術で勝負するような曲選びから作品づくりした方がよさそうだってことですかね。

<SHUHO>
そうですね、踊りに向いてない曲を使っちゃうので無理して入れてもなんかどうなのかなっていうのはあって、選曲によっても変わるんですけどメロウな曲で結構感情表現
のほうが先に出ちゃうと違うコンテストになっちゃうじゃないですか。

DANCE DELIGHTに出たチームが急にWODとかVIBEに出るような感覚です、場違いなんですよね、なんか。
コレオのコンテストにがっつりダンスで出るみたいな感じにちょっと近いっすね。

その逆で言ったらあれなんですけど、みんなでちゃんと揃えてみたいなコンテストにバラバラの良さカッコイイでしょとかって行く方が寒くないですか?なんか。
俺らカッコイイっしょみたいな感じで来る方がなんか逆に寒くなっちゃうていうか。

コンテストの趣旨が結構みんな違うから、やりたいダンスってのはすごい分かるけど同じ土俵で戦ってしまうと。
だからそういうコンテストあれば良いんじゃないですか?

<WAN-CHAN>
(そういうコンテストをやるとしたら)縛りの条件が難しいですけどね。
要は勝ちたいならっていうことですよね。
自分がやりたいのをコンテストとかでどれだけいけるか勝負したいならもう突き詰めれば良いし。

<SHUHO>
そうですね、でもそういうのがハマる日もあるのかなとは思うんですけど、それもジャッジによって全然変わると思うし。
ジャッジに入る人ってすごいダンスやって来た人が多くて、演出家とかが入ってきたらまた話変わると思うんすけど、やっぱダンサーが見てるってなると。

<ATSUSHI>
確かに身体表現と体しっかり使ってるかどうかは見ちゃうよね。

<SHUHO>
そうそう、だからそう考えるとすごい申し訳ないなとは思いつつも評価難しいなって、俺が付けてる付けてない時ほとんどの人が大体そうなんで、やっぱそうなんだろうなみたいな。
入ってんのあんま見たことないですね。

<ATSUSHI>
でも昔より顔をガンガン作ってくる子はちょっと減ったような気がする、俺は。それの流れでいうならば。

<SHUHO>
確かに、その分不思議なキャラの子も減ったな。
昔面白いやついっぱいいたなあ。

<SALLY>
そうなんですよねー、だから唯一無二がいなくなったからこそ、ちょっと少ないジャンルだったり少ないカラーの人が目立って、その子が尚且つスキルがあれば良く見えるっていう。

<ATSUSHI>
それが今HOUSEだったもりするんだよね。

<SHUHO>
そう!丁度がんハマりしてる感じするから。
ダンスもしててみたいな。若干コンテスト意識するみたいな。

<ATSUSHI>
パフォーマンスもちょっと覚えたから。

<SHUHO>
意外とHOUSEでパフォーマンスするの難しいから逆にダンスに集中してみたいな。

<SALLY>
JAZZに関して言うと(審査員に)ジャザーがいないコンテストの方が絶対勝てるんすよ。

<SHUHO>
あ、そうそうそう、大体そう。

<SALLY>
絶対勝てるんすよ。

<SHUHO>
俺実際JAZZ好きだもん、結果やっぱ。
JAZZの方がやっぱクオリティーが高いんだよね。

<SALLY>
て思うんですもんねー。

<ATSUSHI>
鍛錬してきてるのがすごい感じる。

<SHUHO>
そう鍛錬て感じ。
ストリートの子はなんかちょっとノリでしょ?みたいな、カッコ良ければみたいな。
もっとJAZZの人達ってなんかホントに足先伸びてなかったら はー?みたいな。

<ATSUSHI>
今日のU-15チームの1位、2位の子達を比べるとすごく分かりやすくて、2位の子達はすごくまとまってるんだけどファッショナブル先行型になっているというか。

<SHUHO>
だから同じ格好で踊らせたらっていつも俺は思う。
迷った時はこれおんなじファッションで踊らせたら俺はどう見るのかとかは、ホントに迷った時は。

<SALLY>
キッズダンサーでJAZZで心奪われちゃうっていうダンスを見たい!みたいな。
絶対にいるんだけど、みんなと同じ雰囲気から1個飛びぬけて、この子が出てる大会か、きちーなーていうぐらいのキッズのガッていうのがいたらまた変わりそうだなとは思うけど、
なんだかんだやっぱJAZZ界からのコンクールとか出したらまぁそこそこぐらいの子達だなっていう。

ターンがクソウマっみたいな子がたまにしかお見掛けできないから、でもそれなしにJAZZを語るなって思ってるから。

<ATSUSHI>
音楽的にはどっちかっていうとメローな感じなのかドツドツ系なのかどっちかじゃん、これは基本体?

<SALLY>
私達はそのどっちにもハマんないから杏仁豆腐っていうのができたけど、メローすぎも踊んないしガンガン系ももう卒業したし。
てかねガンガン系じゃおもろくないなって思ったんですよね。
だから杏仁豆腐キックやらなくなったでしょ?

<SHUHO>
いなくなったなー最近。
東京☆キッズみたいなのいなくなった、一気に。

<SALLY>
結構東京☆キッズとかはあれですよね、結構ガンガンガンガン!ガン!みたいな感じのはコンテストはねぇ勝てない、優勝は厳しい。
それこそ振付コンテストですごい大人数でガチ揃えだったら勝てるかもしんないけど。

<SHUHO>
最近見ないな。

<WAN-CHAN>
また話を戻すんですけどSALLYさんみたいにJAZZ方向で言ってる人からさっきSHUHOさんが言ったみたいな世界観系って言うのかな、
そういうのってどういう風に見えます?ジャッジする時。
同じような感じですか?

<ATSUSHI>
ジャザーから見た世界観系。

<SALLY>
世界観系?だから全部のコーディネートですよ、それこそ。
なんでこの、JAZZにこの英語の歌でめちゃめちゃ怒ってるのに、曲がいかってるのになんでそんな悲しい表現なの?っていうような、このリンクが切れちゃうと私の心はつかめないから。

<WAN-CHAN>
じゃぁその世界観系だからっていうよりはやるならやるでちゃんとそこの曲の世界観もちゃんと踏んだ上で全てをコーディネートしてねっていう。

<SALLY>
そうです、だって曲ありきのダンスだもんて思っちゃう。
それで超どピンクみたいな、なんか違うじゃないですか、これは今究極ですけど。

極端だけど、あなたそんなにつま先出て、裸足で踊ってんのにすごい上ギラギラでなんかファッション的には微妙みたいな、それくらいのJAZZなんだったらシューズ履いちゃえば?
みたいなところとか。

やっぱり良いが前提だから悪いところとかをちょっと見るじゃないですか、見えてくるじゃないですか、おんなじジャンルばっかだったら。
てなった時にもっとこうすれば良いのにって考えすぎちゃうくらい余裕で見えてるってことは世界観的には成立してないんだなとは思うけど、でもやっぱ大事、曲、衣装。
で技に走りすぎない、パワーで勝負しすぎない、やっぱ全部、押し引き。

でもあと体が使えてるのは条件、どのジャンルでも条件じゃないですか。

<SHUHO>
それは共通だなーとは思う。

<SALLY>
共通。
でもなんかスキルだけで淡々と踊られても練習を見てるかのようにも感じるから。

ホントにスキルコンテストだったらみんなが同じダンスすれば良いと思うんですよ、オーディションみたいに。
でもそうじゃないからこそ自分のオリジナリティっていうのは大事にしてってほしいなーていうのと、ホントにJAZZはアクロバットの勝負じゃないからもっとダンスしてほしい。

<WAN-CHAN>
究極どのジャンルであっても技術を見せるってとこを意識した方が良いってことですか。

<SALLY>
今のこのシーンだったら技術を見せないで優勝は難しいんじゃないですか?

<SHUHO>
だからそうなるとそういうジャンルの子は薄まっちゃうっていうか、演技する分。
演技するから薄まっちゃうんですよね。

<SALLY>
そうなんですよ。
だからJAZZは演技なんですよ。
だからあたしの中で不釣り合いがあるとHOUSEでピヨーンとかってやってくれた方が、気持ち良くリズムに合わせて踊ってる方がなんかこっちも
あ楽しくなってきたかもっていう風に引っ張られやすい。

あーダンスしてんな!っていう感じ?
でも演技してんのが悪いわけじゃないんですけどね。

<SHUHO>
そうそうそうそう、それが1個の表現としてだから。だからやっぱダンスコンテストなんだよね、どこまでいっても。
全然、ダンスを使ったパフォーマンスコンテストだったら全然ありですもんね、ぶっちゃけ途中でクラッカーパーンてやっても。
そういう風になっちゃうととりあえず飛び道具ばっかりになっちゃうから。

<SALLY>
今日上手いとこ付いたのがU-12チームのBlue Shadow。3人チーム。

<ATSUSHI>
ちょっとストリート感もありつつ

<SALLY>
そうです。
誰が振り付けたかなんとなくわかっちゃったんですけど、振りを見たら。
でも全然知らなくて、やり始めたんだーくらいな、若い子達が多分振りを作り始めたんですけど、ストリートで勝ってきた子達なんですよ、作ってるのが。

だから最初すごいJAZZっぽくって角度もすごい多分世界観てものを大事にしつつ後半結構テクニックとか音の取り方をすごい細部にやってる。

<ATSUSHI>
HIT強かったからね、ドン!ドン!みたいな。

<ATSUSHI>
そこの重要度を多分分かってるよね。

<SALLY>
そう、分かってて、ただそれだけでも勝てないのも分かってて、だからすごいこの引き出し開けた後にこれ閉じてこれ出してみたいな、次これーって言って最後この引き出し~って
いうのですごいお菓子の詰め合わせみたいな、あぁいう感じで最後まで飽きないで見させるテクニックを振り、作り手側も上手だなって思ったしそれを演じる、
演じるっていうか表現する子供達とのその同じベクトルを生徒と先生が向いてるっていうのは、これかな?U-12チームのBlue Shadow。

<ATSUSHI>
このさーFREESTYLE JAZZという観点で持っていくとさ、ジャンルの名前をJAZZとFREESTYLE JAZZっていうのはやっぱFREESTYLE JAZZはそういうストリートの良さを
沢山入れたものっていう風な観点の方が多いってことね。

<SALLY>
JAZZもいるしみたいな、でもJAZZもそのフリーに私達なりにアレンジしていくわ!みたいな感じだと思いますけど。

<ATSUSHI>
これって結構JAZZだけに多い事でさーFREESTYLE HOUSEとかってないじゃん。
なぜなんだろう。

<SALLY>
そもそもJAZZ HIPHOPっていうものも昔は無かったですよね。

<SHUHO>
JAZZ FUNKみたいな。
なんかやっぱストリートダンスのジャンルってベーシックがあるから、それに基づいてないとFREESTYLEになっちゃうみたいな。
JAZZってその元々はFREESTYLEの、もちろんそのスピンだとかそのバレエの流れもあるしみたいな色んなジャンルの流れあるから。

<SALLY>
普通にストリートダンス以外でもモダンジャズとかもあるから、なんか色々JAZZの歴史的に日本の歴史だとトップの人がいて、名倉JAZZとかトップの先生のお名前で
その人のスタイルをどんどん築き上げていくっていう。

どこどこの生徒さんみたいな、あ、そのスタイル系ねみたいな。
杏仁豆腐っぽいとか、あRuuの生徒っぽいねみたいの感じの、もうそれがスタイルになってきちゃってるていう。

その人達がそれを語ったらそれっぽくなっちゃうんだけど、じゃぁRuuのところとこっち系のJAZZと、これを引っ張ってったら、はいFREESTYLE JAZZみたいな。

<ATSUSHI>
色んなJAZZの詰め合わせみたいな。

<SALLY>
みたいな感じに言いだしてるけど、でもまぁムズイなっていう風に思いますね。
正解っていうものはないんですけど、このジャンルも実際みんなFREESTYLEなんじゃねぇかって、HIPHOPを見てても思うし。

<SHUHO>
だって言ってもストリートダンスも全部昔の焼き直しだからね。
ブレイキンでさえブレイクムービーとかそういうののパクリだから、ストリートダンスはそもそもサンプリングっていう良い言葉があるから、全く同じ動きだしね。

それチャールストンじゃんとか普通に、それリンディーホップじゃんみたいな、全部一緒じゃない?みたいな。
それHIPHOPって言ってるけどそれFUNKの踊りじゃんとか、それソウルダンスじゃんみたいなもんてもう大半じゃないですか、ほぼ。

ニューダンスとか言ってもいやいやいやみたいな、全部一緒じゃんみたいな。

<SALLY>
しかもパドブレとかも結構何個かに、どこのジャンルにもパドブレってあったりとかするじゃないですか。
やっぱJAZZのパドブレって絶対ここずらしちゃいけないんですよ。
でもHOUSEとかだと絶対こうなるから

<SHUHO>
乗らないと、乗りながら踊らないとみたな、そう。
パドブレってそもそもじゃぁ何ってなってくる。

<SALLY>
ステップのこの1、2、3がパドブレなのかな?みたいな。

<SHUHO>
そうそうそうそう!なんかもう元々はフランス語っていうか、やっぱバレエとかの所以だから基本的には繋ぐっていう意味だから、繋いでるものがパドブレみたいな。
なんか一応カテゴリー的にはそうなってきてるみたいな。
でもやっぱバレエなのかなって思う、俺は、JAZZとか。

完全にHOUSEとか他のHIPHOPは歴史的に見ても全然バレエの方が古いから100%パクってるんだけど

<SALLY>
なんかダンスの良いところってダメっていうものは無いじゃないですか。
これやっちゃダメなんて、例えば人様をペンペンみたいな、KILLみたいなF※CKみたいのがあんまり宜しくないものはあったとしても、なんかダメっていうものが無いからこそ
もっとみんな概念にとらわれないでオリジナリティを貫いてやっていけば?って思いますね、これは。

<SHUHO>
歴史がこう深まるにつれて厳しくなってくんだよね、多分。
これはダンスじゃねぇみたいな、芸人さんみたいな感じだよね、それはお笑いじゃねぇみたいな。

<SALLY>
でもそれはダンスじゃねぇって言ってるけど、これもダンスっちゃダンスじゃんみたいな、音楽に合わせてこうやってやってたりしたら。

<SHUHO>
みんなどんどんどんどんストイックになってて守りたいってなっちゃうんだよね。
これはダンスじゃねぇとかって。

<SALLY>
一応知識は知ってほしいですけどね。

<SHUHO>
そうそうそう!だからホントにそう、そうなんだよね、だからこの世代間っていうね、普通の私生活もそうじゃん。
片一方は最近の若いやつはって言って若い子達は老害じゃんとか言って嚙み合わないみたいな。ダンスシーンあるあるっていうか。

かなりあるみたい、やっぱ海外は、しょっちゅう喧嘩してるから。
すごいまぁむじいな。何が正解なのかは別にないんだろうけど。

<SALLY>
ない!