ドラドラ2021 3rd PERIOD
<審査員コンテスト後インタビューPART1の続き>
<AC>
さぁそれではですね、これはラストの質問なんですが自分のジャンル、メインとしてるジャンルを王道、僕ロッカーなので、その例えばオールドスクールだったらオールドスクール、
それを大事にしてどんどんどんどんこうオールドスクールの方向へそれこそロッカーズへ向けロッカーズサイドとかっていうのか、今日も結構あったんですけど、最近はSOULを
やりつつLOCKをやるっていうのも割とキッズでも主流というか多くなってきてるじゃないですか、それとHOUSEを混ぜたりとか。
それが変化球と言えば変化球なんですかねぇ。
<YOSHIO>
全然その言い方でも伝わるとは思うし
<AC>
王道をいくのか、そこに変化球を他ジャンルを混ぜていくのか、形にしていくのか、また、その他ジャンルのジャッジに向けてそのなんて言うんですかね、アプローチを考えていくのか。
作戦として、これはまぁバランスとか、ジャッジの皆さんはどう捉えているのかなぁていうところをちょっと聞かせていただければ、でちょっと皆さんでディスカッションというか、
会話をしつつ、はい、その辺を掘り下げて行っていただけたらなぁなんていう風に思うのですけども。
<YOSHIO>
なんかその簡単に言っちゃえば1番最初の先駆者始めた時はやっぱスタイルであってジャンルじゃなかったから、例えば同じB-BOYってHIPHOPも指すだろうし、
オールドスクールも指すだろうし、そのグラフィティ書く人も指すだろうし、色んなカルチャーとして入ってきてっていうのがあったでしょう。
でそっからジャンルが変化してってHOUSE、LOCKとかってどんどんどんどん枝分かれしてくんだけど、そこの王道も正解だし、いっぱい手を出す主流もそう正解だと思うし、
当時はみんなブレイクダンスもできたし、ランニングマンも踏めたし。
で今度なんで分かれていったかっていうと、ま音楽性の違いとやっぱリスペクトがあったんだよね。
俺HIPHOPやってるからHOUSEホントにやってる人には悪いよね。
うん、このダンスはやっぱやんないとカッコ良くない、美学じゃない、まずこれは乗りこなさないとっていうまず本拠地があって、みんな。
俺はHIPHOPにおいたこのジャンルが好きなんだよね、HOUSEが好きで、でもお互いがリスペクトがあって、あるから別に。
できる訳じゃん、HOUSEの人でもHIPHOPのレッスン、ぶっちゃけ全く無にしちゃえば別に、そこにやっぱリスペクトがあるからうちらもそういう風に見るだろうし。
ただやっぱり使い分けた方が効率は良いしネタも広がる、だからそこのやっぱり気持ち的な部分がリスペクトを持ったうえで例えば二足三足の草鞋を履くんだったら
それなりにやっぱり荷物は増えるじゃない。
リスペクトも無しに二足も三足もやるんだたら別に荷物は背負わないんだけど、やっぱり見てると感じる部分がやっぱりジャッジしてて俺は取るけどね。
だから美学があってこの色んなジャンルやってんなって思ったら いえい!って思うし、どれもカッコ良くなるのかなーと思うし、結局俺もやっててHIPHOPわーてやってて
やっぱ自分の本腰があって色んなリスペクトがあって今になっていくと1つになっていく。
友達関係もそうなんだけどもうHIPHOPのやつはHIPHOPで仲良くて、break、B-BOYはB-BOYで仲良くてーがやっぱり大人になってまた超えてくと
<DAIKI>
結局こうなるっすもんね。
<YOSHIO>
B-BOYと仲良くてーてなってくわけ、ほーていう。
で結局その彼らも俺らもやってきたストーリーの中で大切なそこのリスペクト、ま言い方色々あると思う、分かりやすくっていうか言ってるけど、
そこが精通してるから褒められたら嬉しくなるし、そこにそいつがジャッジで手上げてくれたら嬉しくなるしとかっていうね。
審査員もさ、この審査員はやだ、この審査員は良いとかさ出る側も思うわけじゃん。
<AC>
ハマりやすかったり
<YOSHIO>
そうそう、そこもすごく含めてやっぱすげぇ人間的には例えば嫌なやつだと知っててもそこのすごい美学で生きて超やってくれたら「おーかっこいいなー」て俺はなっちゃうと思う、
そこはちょっと別で。
っていうのがあるから一足の美学もすごく分かるし、何足もやるっていうのも分かるってなってくと思う、きっと。
やってくときっとHIPHOPの人と一緒にちょっと踊ろうよぉって言われることがあったりとか色んなジャンルであると思うんだけど、それで「あ、入り口をありがとう」みたいな。
そこの入り口をちゃんと入らないと他のジャンルにお邪魔ちゃんとできない、見れないっていうのはあって。
僕なんかドレッドなんだけど、誰でもできる髪型なんだけどドレッドも俺らはそれこそさなんかやってちゃんとしてないとやっちゃいけない髪型なんだ。
だから侍と一緒の気持ちなの、わかんないけどこの年でかけるって、うん。
だからそこでただちゃらけてたらさなんかただの好きもんでしょーみたいな感じだけどねぇ。
なんかそういうのもあってかけるから自分の中でもドレッドの美学があったり、じゃぁこれをどういう風に振り動かしたらこういう動きになるかっていうのも計算されていくわけだ。
HOUSEっぽく振ろうかHIPHOPっぽく振ろうかとかさ、踊りのノリ方がちゃんと分かってくると色んな草鞋を履けると俺は思うから、それを上手く履けてる人は上手いと、単純に。
<DAIKI>
心持ちがどこにあるかっていうか
<YOSHIO>
そう!
<DAIKI>
そうですよねー。
<YOSHIO>
技術じゃなくてね。
知ってんじゃん、その雰囲気っていうのをわかってる上で踊ってくれてる人はすごくカッコイイってのは思うなー。
<DAIKI>
芯があって二足三足履くのとただ単に技術としてやってるとだと結果まるで違いますもんね。
<YOSHIO>
だから今風に言うと映えだよね、映えで使うか、そのグルーヴで使うかっていうか。
そこになんか頭の思考回路の切り口拾い口がちょっとみんながバラつきがあるけど
<AC>
JAZZはどうでしょう?
<Anri>
えっとなんかそんな深い事話せないんですけど、結局私も振り作ってるので絶対にブラさないようにしようと思うのは自分らしさとかそのチームらしさっていうのは
絶対曲げないでおきながら色んなのを取り入れていくっていう作り方は大事なんだなって。
どんな風に変化球しようと自分達の、さっき言ってたその芯みたいなものは絶対にあるようにしておけば、なんか変に前のネタの方が良かったよねみたいな風にはならないのかな。
<AC>
なるほどー、DAIKIさん
<DAIKI>
ふんふんふん。
LOCKは特にね結構色んなことやる子多いから、最近特に。
<AC>
そうっすねー今は、はい。
<DAIKI>
ロッカーズとかの流行りの時は全然勝てなかったわけじゃない、実際。
その方が他ジャンルからの票が入りやすいのかもわからないけど、それがもうずっと長い事続いてきて芯を忘れちゃってるから。
LOCKのショーの中にHOUSEがHOUSEで入ってJAZZがJAZZで入ってSOULがSOULで入ってるから、ちゃんとLOCKが分かって芯があればその他ジャンルの技術を入れたとしてもちゃんと
ならせるはずなの。
なんだろう、そこはしっかり分かってやってほしいかな。
正直俺キッズのコンテストでロックダンスあんま高い点数付けたこと無いんだけど、やっぱそれはそこがねすごい。
<AC>
やっぱLOCKっていうその芯がしっかりしているかどうか。
<DAIKI>
そうそう、だし俺これ今日すっごい思ったんだけどHIPHOPでもJAZZでもなんでもそうだと思うんすけど、なんかこうシンプルなことでもやり込んでったら違う表現の仕方が絶対
出てくるのに、なんかシンプルなステップをシンプルなステップとしてしか捉えてないから、なんかいろんなものを並べたりとか形変えるしかなくなってくんだろうなーて
思いながら点数付けてました。
<AC>
シンプルなものをいかにカッコ良くっていうところなんですかね。
<DAIKI>
まぁそう、なんか色々意外と使いますよね、これが気持ち良いじゃんくらいの。
<YOSHIO>
なんでそれだけでカッコ良いの?って
<DAIKI>
そうそうそうそうそう。
<YOSHIO>
でもぶっちゃけ審査しててもちろん最後まで見ないと分からないっていう基本、状態なんだけど、ホント出だし見てカッコイイなって思ったら多分まずものすごい期待して
もうその時点で点数は高いんだろうなって思っちゃうよね。
やっぱりねぇ出方で違うもんねっていうのはもう、それはもう審査してない人でも見てたら分かると思う。
<DAIKI>
そう、見てる人の方が分かると思う
<YOSHIO>
多分上手いっていう。
俺もあったもん、そういう感じ、俺らも出てて、バって何チーム出ててあぁこれ上手いって(笑)
ヤバイぞーヤバイぞーって、これ上手いぞーとかもう見てる人もなるし
<AC>
掴み方というか。
<YOSHIO>
うん、なんかそこすごく大事だよね、やっぱホントそうだよね。
<DAIKI>
ホントそうっすね。
<YOSHIO>
それがもう俺らコンテストじゃなくてもさ、憧れがやっぱそういうところが、うわんカッコイイみたいな、出てないってまだ、みたいな。笑
あーヤバイヤバイかっこよかった、それヤバイみたいな、ここ出てくるよーみたいな感じでもうその時点でカッコイイみたいな。
もうそこまでのなんか、まだ見たことないのにもうカッコイイみたいな、もあるんだよね。
なんかすっげーなこの人みたいなね。
やっぱそこに憧れを抱いて初めていろんな美学をこれから詰めてって、これがカッコイイんだなーあれがとかって分かっていくから、まぁ今の子は逆に今色んなことをやって
そこから詰めていくのかなーていうのは
<DAIKI>
そうかもしんないっすね!
そこがそもそも違うのかもしんないっすね。
<YOSHIO>
逆になってるから、技術的にはもう間違いなく高いじゃない。
<DAIKI>
高いっすね。
<AC>
それが不正解じゃなく、やり方の違いなのかなー。
<YOSHIO>
うん、全然不正解じゃないと思う。
ホントでも絶対優勝するんだったらさ、悪い言い方すればさ、とにかく何やってもぶっちゃけね優勝にたどり着けば優勝なわけじゃん。
だからそれも優勝だし結局結果としては。
美学持ってわーてやって優勝しても優勝だし、その美学持ってばーってここの優勝ってのもすげぇ大変だけど、なんか全然違う手使って優勝するっていう、この全然違う手も
大変だと思うし、それはねそれなりに。
だから言ってしまえばホント技術で行ってもちろん勝つセオリー通りな順位もあれば、今言った変化球を色々付けてなんか技術無いんだけど超面白かった!みたいになって
勝つって俺らコンテストでジャッジしてても全然あるんだよね。
<DAIKI>
全然あるっすね。
<YOSHIO>
大番狂わせが、みんなマークしてなかったでしょうみたいな。
そういう意表を突かれたりとかってのはあるからやっぱ精一杯自分がフルで持てるものを出したチームなんですかね。
すごいと思う、ビビるんだけどっていうときあるよね、え初めてどれくらいなの?みたいな。
<DAIKI>
めっちゃあるっすね。
<YOSHIO>
っていうのをホントにシンプルなものでもDAIKIの言ったようにうわうまぁカッコイイって心つかまれるものがね、全然あるな。
<AC>
どういうアプローチの仕方でも芯をもって、その芯が変化球の場合もあるわけですね。
直球でもあるでしょうし、変化球が真になってる場合もあるから、どっちが正解不正解ではなく。
<DAIKI>
だけど芯ないと優勝しても優勝した後の景色が違う、優勝した後のその先が違う。
<AC>
なるほど。
<DAIKI>
結果優勝だけ追うとあれだけど。
<YOSHIO>
そーだよね、そーだよね。
どんだけの気持ち良さを求めるかだよねー。
自分の、そのうんそんなもんだよね、ほんとね。
<DAIKI>
それをけど選ぶのはもう本人達だから、ちょっとズレたけど最初のあれと
<YOSHIO>
でもまさにそういうコンテストってそういうためのステップだからね。
自分のモチベーションとかもさやっぱり試しに来るし勝ったらやっぱ上がるしみたいな。
<AC>
そうっすね、勝つだけじゃなくそこの過程も大事だと思いますし。
<YOSHIO>
全然グチグチ言って帰って良いよね。
<DAIKI>
全然いた。
<YOSHIO>
負けてなかったよなー、負けてなかったなぁって。
で乗り換えらへんでタイミングで負けたなーとか言って。(笑)
(一同爆笑)
<AC>
ちゃんと受け入れてる。笑
<YOSHIO>
結局負けだよバカヤロー、じゃぁなーみたいになってるから、それはそれでまたお互いのバネになると思うし勝った時の方がね満足しちゃって
なんか忘れちゃうとこもあったりするんだけど
<AC>
なるほど。
今日は一日ありがとうございました。
お疲れ様でした。
<審査員全員>
お疲れ様でした。