ドラドラ2023 8th PERIOD
審査員コンテスト後インタビューNAKAJI/HANAI/SALLY PART2
<おどり場>
では最後に雑談じゃないですけどお伺いしたいのが、こういう風なとこ評価しようとか、自分はこういうとこ評価しがちとか何かあったりするんですかね?
<HANAI>
ないです!笑
<SALLY>。
えー
<HANAI>
今までの経験値で、はい。
<SALLY>
そうですねー。
<NAKAJI>
来てみてとりあえず一通り見てって感じでないと多分何も出来ないっていうか、レベルも分からないし上手いとこばっかりだったら逆にその上手さ当たり前で作品力見る場合もあるし。
<SALLY>
そうですね。
<NAKAJI>
で今日みたいな感じだとまず自分の中で最低限踊れてるかどうかっていうところからレベルだったり音楽へのアプローチ、ちゃんとジャンルレペゼンの踊り方なのか、例えばHIPHOPなのに、え、それって
どっちかっていうとオールドスクールな音の感じ方でHIPHOPって音楽はHIPHOPだけど踊りは違うんじゃないかとか思ったりとか。
<SALLY>
うん。
<NAKAJI>
色んな見てどうなんだろうっていう。
<HANAI>
なんやろう、なんかジャンルもハッキリ言ってもう細分化されすぎてて、分からんやんか。
<SALLY>
うん。
<HANAI>
結構書いてないコンテストも最近多いんですよ、もうあえて。
<NAKAJI>
あー、書いたとて。
<HANAI>
そう、ジャンルの、でHIPHOPって言っても、だってB-BOYだってHIPHOPやんかー。
<NAKAJI>
うん。
<HANAI>
で今の音楽トラックとかでも音はHIPHOPやし。
<NAKAJI>
はいはいはい。
<HANAI>
90年代もHIPHOPやし。
っていったらもうHIPHOPとはなんたるかってなってくるから。
LOCKだってそうやし、SOUL LOCKとLOCKとって分けてる人もおるし、PUNKINGとWAACK何が違うねんって話やし。
もう俺はあんまジャンルは関係なくしてんのよね、最近は。
もちろんLOCKやったらLOCKの良し悪しは探してしまうけど、なんかこれってもう最近あんまり意味をなさない気がして。
本人達も多分その良し悪しが分かってないと思うのよ。
<NAKAJI>
あー。
<SALLY>
あー。
なんかでも私のチームはFREESTYLEで出てた時もあるんですけど、杏仁豆腐自体が。
JAZZ HIPHOPで行こうっていうのはやっぱJAZZもちゃんとレペゼンしていこうっていううちらのその基礎のところもHIPHOPの要素もそうだけど、FREESTYLEってなんでもありになる。
FREESTYLEのマインドはあるんですけど、JAZZ HIPHOPだって言ったらJAZZ HIPHOP以外のこともやるんですけど、そこはちゃんとやるよっていうなんかちょっと。
<NAKAJI>
宣言みたいな?
<SALLY>
宣言みたいな感じでジャンルを書いてました。
<NAKAJI>
それ多分時代やと思う。
その分かるやん、その時代のそれはOK!みたいのと今はもうJAZZそれどこにJAZZでどこにHIPHOPやみたいな時あるやんか、今。笑
<SALLY>
いや、そうなです、そうですよ。
だからしっかり考えてちゃんとそこ出してました。
<NAKAJI>
あー。
<HANAI>
そうよね。
<SALLY>
はい。
<HANAI>
だからレペゼンしてるけど多分…
<NAKAJI>
そうよね、だから音楽がHIPHOPだからHIPHOPくらいの感覚の人もいるかもしれない。
でもこんだけダンス人口が増えていって恐らく創成期、自分でも別に創成期知るものじゃないけども、今よりもまだまだ人口が少ない時から今を比べるとやっぱり裾野が広がると薄まってるっていうのは
どうしてもあるし。
中に、ちょっと創作ダンスに見えてしまうっていうチームが何チームかあって。
色んなダンスの座り方があって形になってるんだ、へーみたいな。
でもそこもストリートダンスのある意味可能性というか、答えというか、結果の1つではあるけども。
<HANAI>
(笑)
そうやね。
<おどり場>
教わってることだけではなくて自分から何か他色々見に行くじゃないけど
ジャンルに対する探求心ある子がやっぱり目惹かれたりとかやっぱするんですかね?
<NAKAJI>
そうですかねー。
<SALLY>
どうなんですかねー。
なんか見てるとみんな多分優勝した子達の真似をして次こういう風にしようってなってる子が、結構ジャッジを最近させていただくことが多いので、なんか似た子が多いなっていうのはすごく気になりますけど。
なんかこうしちゃいけないとかないから、自分が曲を聴いてこういう風に動きたいとかっていう感情を、レッスンはレッスンで受けてるわけだから
自分の感情で動けば良いんだけどなぜかみんな似てくるっていう。
<HANAI>
なんか過程やから難しいと思うんやけど、自由で良いよは本質的に自由で良いやん、絶対的に。
でもそれこそジャンル書いてしまったら自由じゃなく不自由を楽しめない場合もあるし、そのさじ加減がとても難しくない?
<SALLY>
うん。
<HANAI>
それを例えばU-12の子らがチョイスできるかって言ったらこれは更に難しいと思うし極端に上手かったら歌うまキッズ見てるみたいな怖さがあるやん。
<SALLY>
はい。
<HANAI>
なんか感情のない上手さがあるやんかー。
なんかそのバランスがめちゃくちゃ秀逸やと思うのよね。
で俺は別にコピーでも良いと思ってる人なんやけども習ってる人も先生もいるやろうし。
そっからどう考えるかっていうのはもうあとはもうこの子らの、それこそカッコイイかカッコ悪いかっていう価値観があるかないかの話で。
<SALLY>
あー、そうですよね。
<HANAI>
(笑)
うん。
そのままで良い、私はそれで楽しい、いや、そのままじゃなくてもっとなんか自分でなんか改革してった方が楽しいのその選択肢の今これは多分通り道やと思うから。
<SALLY>
はい。
<HANAI>
だからそうやって言う言葉をここから見て、あ、そうなんだっていうのも多分自分で考える、自分でチョイスしてくれたら良いと思うんやけど。
<SALLY>
そうですね。
<HANAI>
先生がそこを促せるかどうかやね、ハッキリ言って。
<SALLY>
そうですね。
<NAKAJI>
そこがおっきーねー。
<HANAI>
ストリートダンスってそれが本質的に言いわけで、オリジナリティーっていうものが。
<SALLY>
はい。
<HANAI>
でもそこを先生がちゃんとそこを目指させるかどうかの話やと思うから。
<SALLY>
(笑)
<HANAI>
そこはだからムズイやん、今ってなんか。
<NAKAJI>
先生がそこを促した方が良いなーの発想があるかないのか気になるというか。
<HANAI>
そうやね、気になるね。
<NAKAJI>
これがゴールだからみんな頑張ろうねみたいなのじゃなくって、俺よりすごい人いっぱいいるからねって色んなものを見せてあげられる人だったらそこを通過点として、あ、この先生に恩はあるけど今はこの人のダンスが1番好きだみたいなこととかになると
多分そういう先生は送り出してくれる。
良かったね、自分のなんか好きなもの見つけて、行ってきなさいみたいな背中押してくれるみたいなんであればそういう子らはさらに広い世界に飛び立てるみたいなイメージはありますね。
<おどり場>
もちろん先生達へのリスペクトはあるとは思うんですけれども、それだけが全てじゃないよとも言える。
<NAKAJI>
そうっすねー。
<HANAI>
まーハッキリ言って環境もっすねー。
<NAKAJI>
環境大きいっすねー。
<SALLY>
まーなんか先生が曲編してるんだったらソロの子とか結構曲をこういう曲だよとかちゃんと意味を調べた方が良いよとか、今簡単に見れるから。
<HANAI>
それはそうやね。
<SALLY>
言ってあげてほしいなーっていう子がすごくいっぱいいて。
うわ、これってこういう歌なのにこういう表現なんだっていう。
<HANAI>
そうね。笑
<SALLY>
私は結構言うんですけど、歌詞に沿ってない、てかこの歌詞ヤバイけど大丈夫かなっていう。
理解してヤバイ振りをイェイ!ってやってるんだったらある意味マッチしてるから、それをキッズがやってるかどうかっていうのはこっちの評価なんですけど。
やっぱり振付と曲がマッチしてない、表現も含めて、っていうところにはすごく違和感は必ずしも少なからずあるかなって思うから。
そういうのも今日感じたので音楽っていうところをすごい先生も生徒ももっと好きになって興味持って追及した方が良いんじゃないかなと思うんですけど。
<HANAI>
おっしゃる通り!
(笑)
FUNKとかDISCOとかって結構下世話な内容多いから結構それ、それを含めて娯楽の少なかった黒人さんの娯楽の少なかったストレスのはけ口が音楽やったから結構下世話な下ネタがいわゆる多いんすよ。
でそれを楽しむパーティーなんですよね、パーティーミュージックなんで。
それをあんなに攻撃的に踊られたりとかイェーイってやられたら子供達に、ちょっとこっちは、ぁあぁー…って。笑
<SALLY>
うん。
<おどり場>
ミスマッチになっちゃいますね。
<HANAI>
はい。
<おどり場>
今日はどうもお疲れ様でした。
ありがとうございました。
<審査員全員>
ありがとうございました。