★登竜門★ vol.15

審査員インタビュー

ゆーさく

 

 

 

 

 

 

【総評(前半)】

お疲れ様でした。おめでとうございます。

今日は登竜門ということで優勝経験がなかった人達が出れると思うんです。
でやっぱみんなすごい一生懸命踊っててここに上がって2位とか3位とかですごい喜んで、でもやっぱり悔しいなって顔も見れたりするんですけど。

登竜門ということで何言おうかなと思った時に目標が大事っていうのを。常に言ってるんですけども。

みんなの目標をはっきり決めてるのかなってことがすごく気になっていて。
ダンスって賞取れば取っただけ次の賞、次の賞ってなるし。

作品作っても満足することなんか絶対来ないし。
良いなって思っても飽きてきて、もっとこうすればよかったなって思ったり。

結局ゴールがないって中でもっと上のコンテストがあるって前提のコンテストだと思うので。
こっから上にどんどん向かってくって時に目標を持ってそこまで練習して優勝してって結果が得られるのっておそらくこういうコンテストくらいなんですよ。

もっと上に行った時には頑張って自分達が良いなって思ったり、すげぇベストな踊りが踊れても入らないとか。
どんどん上に行けば行くほど無謀な戦いになるというか。

そこを割り切って自分の中で消化して自分達は自分達のスタイルでこう評価されたら良いなぁって思ってる人達が本当に上の上にはいたりするんで。

今はたぶん本当に優勝できたら嬉しいとか、そういう結構簡単な考えをしていると思うんですよ、おそらく。最初なので。
だけど、そういう時に漠然と優勝欲しいとかって思うんじゃなくて自分達でこんくらい練習したからこんくらいのメンツで自分がどこに入れるのがベストなのかなとか。
チームでこの登竜門で絶対3位に入ろうね。とか

そういう目標をちゃんと持って挑んでくれたら次につながるかなと思います。
頑張れば頑張るだけ報われるってわけではないので。芸術とかそういう要素があるものなので。

だからみんなチーム力とかをすごい大事にして。U-12の男の子のロックのとことかすごいチーム力があって。(DANCY5)
今日3位入れたけど仮に入れなくてもすごい良いチームだから自分達をすごく大事にして仲良くやってってほしいなって思ってて。
まぁ結果も3位でとれて嬉しいと思うんだけど。

どうできてるか。お母さんたちが見に来て、お父さんたちが見に来て。チームで一緒にやってここに上がれない子達もこんなに仲間がいるわけじゃないですか。
そこを一緒の目標を持ってそこに頑張るってことができれば。この先ずっとダンサーとしてやってる子がこん中で1人2人いるかわからないじゃないですか。大人になってもダンスやってるってなったら。
ってなった時に大人になって通用するのはそういうところだと思うので。

ダンス続けない限りダンスは絶対ダンスの世界でしか通用しないじゃないですか。
けど目標を持ってそこに向かって頑張って達成するっていう力は絶対生きてくると思うので。

悔しいと思うんだけどそこで自分がどうするかと、どこまでそこに近づけたかっていうのを大事に。
こういう場所を作ってくれてる所はいっぱいあると思うんで利用して頑張って成功してくれればと思ってます。

そういう意味でみんな良いダンスだったと思います。

おめでとうございます。
ありがとうございました。

 

 

【総評(後半)】

お疲れ様でした。
入賞した皆様おめでとうございます。

今日はイベント二つに分かれて前半ではコンテストに向けての意識みたいなを話したんですけども後半については別の角度から言おうかなと思ってます。
この後個別でコメントしても良いそうなのでお時間あれば具体的にこたえられるところは答えます。

いろんなコンテストとか見ますけど全体的に今日見て思ったのは音に対してもうちょっと素直になっても良いんじゃないかなって。
ソロが多かったって言うのもあるんですけど特にJAZZの人がすごくソロ多いじゃないですか。

どこのコンテストのジャッジでもすごく多くていつも思うんですけどJAZZの人って手先、足先をすごい気にするっていうのはよくわかりますし、他のJAZZやってるジャッジの人に聞いたところ手先、足先はすごく気になるんですって。

それと同じようにJAZZ以外のHIPHOPでもHOUSEでもやっぱりリズム…ストリート寄りのダンスやってる人だとやっぱり音の方が大事だと思うんです。自分は。
だから多少汚くても音に合ってる方が絶対に良いと思うんです。

ジャッジがここにJAZZの人3人で並ぶことってないと思うんです。絶対いて1人じゃないですか。
っていう風に考えたら基本的に音優先で踊った方が良いのかなって思います。

今JAZZの人って言ったんですけどJAZZ以外のHIPHOPとかやってる人も音の取り方が一辺倒というか。
自分はよく子供達に「この音取りたかったらこの音の前が大事だ」って言うんですよ。

ドンって見えるにもその前のソンって音をドンってやってたら、次ドンって来てドンってやっててもこれはドンには見えないんですよ。
その前がトンだったらトンって小っちゃく取ったり、ドンって見せたいんだったら振りかぶってドンの方がここで一生懸命ドンて頑張ってもドンにはやっぱり見えなくて。

自分JAZZやってないですけどJAZZの人は音の取り方がすごく一緒で。ピシッピシッてサーてブンみたいな取り方しかなくて。
それがJAZZといえばそうなんですけど。こっから何回も出てって賞に入りたいって思うのであれば繰り返しになりますけどJAZZの人がここに3人並ぶことはほぼないと思うのでちょっと寄ってって音取りをしっかり考えた方が良いのかなって思いました。

僅差になればなるほど上手さだけで1位になるって相当頑張んないといけないと思うんですよ。
他の考えの人もこの子上手いな1位だなっていうくらいの子は逆に考えたら登竜門には出てないと思います。

みんな接戦だってことを考えると音に忠実に、音を表現するところが足りないのかなって。
しっかり踊ろうってすごい練習してきてるのは分かるんですけど、しっかりしようとしても音に合ってなかったらしょうがないのかなって。

あと詰め込みすぎとか、よく言われるんと思うんですけど踊ってない時間が長いとか。
ソロは時間が短いので踊ってない時間がもったいないなぁって思ったり。…まぁ人それぞれなんですけど。

音に対して止まってる時間が長いなぁとか。何を言っても音に対してだったんですよ、自分が見てて。
だから音考えた方が良いなって全体の総評としては言おうと思います。

チーム部門ですけどチームの子はこの時間はU-15部門の子しかいないと思うんですけど結構自分の中では接戦で。
みんなどっかしらここもうちょっとこうしたらいいなってのが見てわかったり。かといって全員だめだなぁってチームももちろんいないですし。

接戦ですね。その接戦の中で自分が気にしたのがやっぱり音かなって思いますね。

例えば個々のダンスを見せたいと思って踊ってるのが先行しすぎて、自分で踊ってるってのを出しすぎて音に合ってないとか。
揃って勢い良くここパー出すよっていうとこが音を超えちゃってる人とか。

U-12とかだと音に追いついてないっていうか音に負けちゃってる人が多かったんですけどU-15になる逆に音を超えてっちゃってってよくない例ですね。
良い意味で超えることはもちろんあるんですけど良くない感じで音にずれちゃってるのかなって思って。

音を聞くって前から言われてることですけでど改めて思うことです。
見てて気持ち良い人達のダンスってやっぱりそこが絶対できてるので。見てる人をのらせるようなダンスを。

あんま頑張っても賞は取れないので。気持ち良くなったり良さを引き出すようなダンスが賞をもらえると思うのでよく言うと思うんですけど頑張るだけじゃなくて楽しんで。
楽しんでって言うのは見てる側も楽しめるような振り作り、ダンスのし方をできると良いなと思います。

以上にします。
ありがとうございました。

 

【優勝したチーム・ダンサーの勝因(前半)】

U-9の部門に関して言うと優勝したところは出来ることをしっかり踊ってちゃんと世界観を出せて。
またそれがみんな大人数だったんですけど統一されててそれが一人一人子供達に伝わって表現されてたのでU-9の中では迷うことなく1位でした。

U-12に関しては1位につけたチームが1位だったわけじゃないんですけど実際に1位になったAmzはやっぱり動けるなっていうのと途中のステップとか、ソロのステップが本当に良くて。
JAZZベースで踊ってた前半から後半ちゃんとリズムで遊ぶ部分もあったから。自分2位には入れたんですけど。
それが優勝した勝因だと思います。
5位6位前後は結構固まってたと思います。やっぱどっか抜けてるのが気になったチームが5位6位に固まって点数入れたかなって形ですね。
音に合ってないとかチーム全員で世界観が統一できてないとか、気合の空回りとかどっかが引っかかるくらいの部分がちょっとあったから上位に入れなかったのかなとは思います。
【優勝したチーム・ダンサーの勝因(後半)】

U-15のソロは自分も1位だった子が1位になっててすごく好きな部類でもあったしリズムがあるっていう意味でのノリが一番あったかなっていう感じです。
最後に振りが手詰まったっていうか、することなくなっちゃった風に見えた8×4くらいがちょっともったいなかったかなっていう感じですけど一番リズムにのれてたと思います。
U-15ソロに関しては4位まではホント自分の順番通りいったので特に言うことはないですね。

U-12ソロに関して1位の子はすごくリズムにも乗れてて見てるこっちまで気持ち良くなる感じだったんですけどフロアの前後がもたついちゃって。
リズムが良いだけにそこでリズムが切れちゃうのがホントにもったいない感じなんで。
賞とるって意味では「出来るフロアをする」、「出来ないなら出来るようになるまで使わない」っていうのが良いんじゃないかなって思います。

U-15チームの1位の子も良いなと思いました。自分も1位にしてます。
練習量が見えて。練習をすごい頑張ってやったなっていうのと音を超えてもなく一番バランスが良かったと思います。
他のチームは気になるところがあった中、1位とったMona€aはすごくチーム感もバランス良くて振りのバランスも良くて見てて気持ち良いまま終われたってところで1位だと思います。

 

【入賞しなかったけど気になったチーム・ダンサー(前半)】

<U-9チーム部門…MARAIKA>
基礎をすごい意識して踊ってるのが伝わってこれから先が長いって考えると上手くなるのがわかりました。
意識してちゃんと踊れてるってところで伸びるんだろうなって思いました。
【入賞しなかったけど気になったチーム・ダンサー(後半)】

<U-15チーム部門…Candylicious>
入賞したチームよりも良かったところがあって。
確か3人チームだったんですけど個々のカッコ良さを、一人一人が自分のカッコイイ所を目指して踊ってる感じがすごい伝わってきて。
振り、完成度はちょっと足りなかったんですけど一人一人自分が見せたいものをわかってそこに向かって頑張って踊ってる感じがしてすごい好きでした。