★登竜門★vol.21

審査員コンテスト後インタビュー

NAKAJI/HAL/KAJ1

※今年度コンテスト後のインタビューは試験的に対談形式で行っています。

<町田おどり場建設スタッフ=以下、おどり場>
本日はお疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。

<おどり場>
今日総評で話したことで足りなかったことがあれば教えてください。

<NAKAJI>
特にないですね。あとは個別、個別になってきます、言いたいことってなると。

<KAJ1>
JAZZの子だとすごい肩が上がったまま踊ってる子がいたりとか、そういうのは女性のラインの見せ方としてはもったいないかな、そこが落ちればなー、もっと行けるのになーみたいのは思いましたけどね。
…僕だけなのかなー?笑 誰も同調しない。笑

<HAL>
僕もあまり出てこないかなー、大体いいましたね、総評で。

<おどり場>
ありがとうございます。
では全体を通して優勝したチームの勝因となったポイント、どういうところが評価されたね、とかあれば。

<NAKAJI>
結局俺的に1番のところでも入賞してなかったりとか全然あったし、もちろん逆も然りで3人いればジャンルも育ちも違うから、もちろんダンスの見るところも全然違う訳ね、なので、あ、何が言いたかったんだろ。笑
(一同爆笑)

まぁ、間を取って3人の共通で引っ掛かるポイントを抑えているチームが優勝したんだなっていう、要は平均的に良かったところが結果。
結果全員にとって2位のところとかが優勝してると思うんですよ。

<HAL>
あー確かにそうですね。

<NAKAJI>
だから審査員が違うとそういう風になりがちだなって改めて思ったというか。

<HAL>
多分あとはチームで言うと、いやソロもそうなんですけど、結局例えば音楽とこの音を選んでこういう動きでこういう衣裳でとか、その総合点がマッチしてると良く感じるんですけど、
かといって全然欠けてるけどめちゃくちゃダンスが深いとこまで言ってたりとかも良く見えるときもあって。

僕は結構総合点で選びがちなんすけど、でも今日の流れだと全然衣装とか全然考えてねぇなって感じでもめちゃくちゃ音感じてるとか、深いとこまで行ってるって一点突破だけでも選んじゃう流れの時もあるので。
っていう意味で考えると結局そこのどっちを選ぶかの感性もその日のジャッジの人によって違うと思うんで、良いと思うっていうのはみんなある程度良ければどこ選ばれるかはそん時次第って考えるくらいで
ちょっとゲームじゃないけど、本気出してゲームで戦いに来るくらいのきもちで勝ったら嬉しいなくらいで来ると1番次に繋がるし、結構悩みすぎないし育つかなとは思うんですけどね。

<KAJ1>
なんか僕は今日見ててすごい思ったのは、それこそ総評で言い足りてない部分の1つなんですけど、出てる子供がこれは多分この作品をホントに楽しんでないなっていう子が多かったですね。
多分お母さん、親、先生からもっとこうしてー、こういう表情でって言われてやってるだけであって、もらった振り、もらった音楽に対して多分本当に乗ってないなっていう子が多かったんで
逆にそういうのをもらったら子供は素直にそういう表情になるんじゃないかっていう、結構こうしてー、こうしてーて言われてきてんだろうなーていう風におもうのが結構何チームもあって
だからお母さんとかが見るところを少し変えたらその子供達の結果はついてくるんじゃないかなとか。

HIPHOPのうわぁ!みたいなのも分かりやすくそこでやりたくなるっていうのも分かるけど、なんかどうも違和感を覚える子が多くて、本当に楽しんでここ出てきてるのかなーていう、緊張するからあれなんですけど。
その楽しむってのは笑顔じゃなくてっていう、ホントにダンスを、その作品をってところで。

それでいったら賞入ってないですけど、U-15チーム部門のあーくーっていう2人、ここは僕はすごい作ってる作風、センス、衣装とかが結構好きでした。
1つだけ全然空間が違って2人ですごい踊ってるっていう、2人がちゃんと目を合わせて踊ってるし、空気感が個人的にはすごい好きで。
表記がHIPHOPじゃなくても良かったのかなっていう、若干そこの疑問はありますけど、あの2人は今後もっと良くなるなっていう風に僕はおもいました。

<おどり場>
皆さんはいかがですか?

<NAKAJI>
僕は技術的なところを主に見てしまうので、まだまだ掘れるっていうか、まだ全然足りてない、KAJ1君が今言った良さよりもまだ足りてないって方、悪いところがちょっと目に付いちゃって。
だから足りない部分を空気感で補ってるとも見えるんだけど、ごまかしてるようにもちょっと見えてしまうなーというか、そういうダンス的にまだガッツリ行けないからちょっとかわしてるような風に俺は見えちゃったから。

<HAL>
そう思ってましたよ。

<KAJ1>
NAKAJIさんが気になった人とか、チームはいないですか?

<NAKAJI>
逆にね。
やっぱりU-15ソロ部門のPearちゃんはちょっと今日1日通して1番ビックリしたかなー。

<KAJ1>
いや、そうですね。

<NAKAJI>
U-15のソロのHOUSEの子(uE)とPearちゃん。

<KAJ1>
上手かった。

<NAKAJI>
この2人が今日の中で1、2くらい、なんか気持ち良くって。
チームだと、結構ベーシックなHIPHOPを忠実にやってくれてるところもあって、逆にみんなコネコネしたり勝ちにくるぞで空回りしてるとこ多い中、
ベーシックなことをしっかりやる、自分達が出来ることを100%の力でやりましたみたいのがすごい好感持てて見てて気持ち良かったです。
それがどこなのかというのは、ちょっと分かりません。
(一同笑)

<KAJ1>
そうでしょう。
でもありましたよ、ありましたそれ。

<NAKAJI>
1位のところね、U-9チーム部門1位のところ(D-HYPE LAB.)

<KAJ1>
構成も良く使ってましたよね。

<NAKAJI>
U-12チーム部門で言うと、さっきKAJ1君とかも喋ってたSWEET SOLDIERってあるじゃないですか。
ここ本当ストリートからだいぶ離れててどっちかって言うと…

<KAJ1>
ステージのショーアップ

<NAKAJI>
そうそうそう、ディズニーじゃないけどパフォーマンス系のあんまりノリが無いところなんだけどすごい一体感というか、
多分先生の指導一直線に聞いてたりとか全員が全員、あ、これはもうこの曲でこの振付大好きみたいな7人が集まったように見えて見てて飽きなかったです。

そんな大したことはしてないんだけど、大したことしてないって言ったらあれだけど、そんな難しいことをやってる訳じゃないんだけど
揃ってる一体感、形が揃ってるだけじゃなくて気持ち、ニュアンス、初動の感じが揃ってるっていうところで一体感が強く感じられて良いなと思いましたね。

<おどり場>
入賞してない子でそういうのってありますか?

<NAKAJI>
ありますよ。
ここ今日の七不思議の一つでU-9チーム部門で俺的にダントツで1位のChloeってところがあったんですけど、かすってないんですよ。
入賞してないからだいぶ俺だけ刺さったなって(笑)

銀色の子がすごいしっかりしててU-9でこんだけできるんだって思ったのがまず最初に良いなって思ったのと、全体通して見てもっかい最初っから見直しても
やっぱここがボディコントロール、身体能力的に秀でてたから、ノリ、リズムを凌駕するくらい洗礼されてたなという印象だったんですよ。

でも結果さっきも総評で言った、優勝したとこって俺の点数で2位なんですよ。
だからやっぱり平均的に3人ともが良い点数を付けてたところ、極端に俺だけ刺さって、刺さらず、刺さらずなところは絡んでないし
これがやっぱりコンテストの難しいところというか、3人ジャッジがいるだけでこんなに割れるっていうのが面白いとこでもあるかなと改めて思いました。

<KAJ1>
確かにそこの子は振り、体の熱量は高かったです。

<HAL>
振付がすごい面白かったですね。

<KAJ1>
ただ、これはさっき…いっか!マイナスのことはいっか!

<HAL>
じゃぁ僕の良いと思ったチームを言います!U-12チーム部門のgrenat peridot

<KAJ1><NAKAJI>
えー。おー。

<HAL>
まだまだ足りないところはあるとしても…

<NAKAJI>
独創的な

<HAL>
そう、HIPHOPの重さみたいのを頑張ってみようとしてるのかなっていうのがあって、そこが頑張ってねって言う意味でちょっと俺は好きですね。

<NAKAJI>
なるほど。

<HAL>
見てるのかな、そこ、考えてるのかなっていう感じですかね。
あとはU-12チーム部門のS9UADもまだちょっと埋もれてるのは分かるんですけど、でもバランス良くて。

<KAJ1>
そうっすね、バランスは良かったです、僕もまとまってるって書いてあるんで。

<NAKAJI>
なるほど。

<HAL>
なんか1個どっか突き抜ければ行くんじゃないかなっていうところですかねー。

<KAJ1>
そうですね、一押し。点数一緒ですね。

<NAKAJI>
ホントに?でもコメントがあんまり良くないよ。笑

まぁね、でもこれも見るとこが違うから、逆にそのHAL君の意見とか勉強になるというか、そういう見方もある、確かになっていうところはありますね。
なるほど、なるほど。

<KAJ1>
へー、ちゃうなー。

ちょいちょい音編集も気になるチームいましたけどね。

<HAL>
あーそう。

<NAKAJI>
繋ぎ方ちょっと気持ち悪いなーていう。

<KAJ1>
うんうん、ありますよねー。

<NAKAJI>
そこはでも今回大目にみました。笑

<KAJ1>
これU-9とかでそれ完全に大人やから、大人の人ー!笑

<NAKAJI>
KAJ1君的に入賞してないけど良いところあったっけ?

<KAJ1>
僕1番最初にいいましたよ!そこからの今の話の流れ!いやいやいや、ビックリした。

<NAKAJI>
あーくーね、

<KAJ1>
あーくーで僕がほめて悪いとこ行った流れ。笑

<おどり場>
今日はどうもありがとうございました。
お疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。

=====インタビュー終了後ふとしたことからジャッジ同士でトークが続き=====

<NAKAJI>
ジャンルが難しくなってくるよね。

<KAJ1>
でも圧倒的にソロはこっちを魅了してくれるかどうかですよね。
それで言ったらさっき言ってたPearちゃん、uEちゃんは、もうジャンル違うけど心の中では同点ですね、圧倒的にかっこよかったです。

<HAL>
俺も同点にしてる。

<NAKAJI>
あーそう、俺も同点だったけど、3人一緒だったよな、1、2、3最初、仮でばーって付けてるのよ。
でトータルでもっかいやる時に、あ、これ3人一緒ってあれやなと思って自分の中で。

<KAJ1>
あります、あります。

<HAL>
Pearちゃん確かにすごいなー。

<KAJ1>
俺あの子前出た時見たんですよ、多分。

<おどり場>
多分去年このくらいの時期から結構出るようになってますね。

<HAL>
それ俺も一緒だった時ですか?あれ、じゃぁ俺Pearちゃん覚えてないな。

<KAJ1>
もっと刈ってました、頭。

<HAL>
思い出した!姉妹で同じような髪型で。

<KAJ1>
あれ、おねぇちゃんの方?

<おどり場>
そうです。妹はU-9で出てました、beri-て名前の子、

<KAJ1>
ちょっとお姉ちゃん抜きん出たなっていう。

<HAL>
いやオーラが半端ないなぁ、あれはファン付く感じですね。

<NAKAJI>
ねー、踊ってる時可愛く見える子って素のときそうじゃない子ってしばしばあるんだけど、普通に見ても可愛かった。
ちょっと得した気分です。

<HAL>
全然売れそうだよねー。

<KAJ1>。
背低いけど舞台映えする。
色気あるもんね。

<NAKAJI>
ね!色気あるよね。

<KAJ1>
おっそろしいくらい、怖いわー。

<HAL>
フロアの技みたいな決まった瞬間のちょっとした表情とかがおぉーて、他の子にはできないようなことをしちゃってるというか。

<NAKAJI>
結局さ心から踊ってたりする子とかってその一瞬の表情の変化とかあるよね。
持ってる子とか、この曲でこのあー気持ち良い来た!っていう、ふふっていう笑顔だったり、絶対作ってはできない表情。
それが技術と相まってたらグっとくる、Pearちゃんはまさにそんな感じ。

<KAJ1>
あとはステージングが良かったですね、ちゃんと前に来てたんで、技のときに。
ステージング悪いチーム多かったですね。
あと練習でこれ場ミリ付けてやってないだろうなってチームもいました。
練習風景まで見えてしまうチームもいたなって。

<NAKAJI>
鏡でずっと練習してるから鏡無しであんま踊ってないだろうみたいな、立ち位置分からなくなってるやん自分みたいな。

<KAJ1>
あとJAZZですごい上手で踊ってたんですけど、上手なのに上手向きに振り返った子がいて。笑
そっちなんだ、お客さんに見える方少ないやん!て、そんなことまで考えて。

<おどり場>
スピーカーに隠れちゃいますね。

<KAJ1>
そう。
そこはだから大人が気づいて上げれたら良いですね。

<NAKAJI>
でもさニコ生みたいにさコンテストの作品を流してジャッジがリアルタイムで今みたいなコメントをしたら面白いよね。

<KAJ1>
面白いっすねー。

<HAL>
めっちゃ面白いですね。

<NAKAJI>
今みたいな、え!上手にいてそっち向く?とか、ばーって流れていく。
勉強になるやん?ここ突っ込まれるんだーとか、全体的にあーんーそこか、んーだけでも今のとこ微妙だったんだとか、そこでそうやっちゃうんだとか。

<HAL>
失速した瞬間が分かりやすいですよね、多分、あーって。

<おどり場>
長丁場どうもお疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。