★登竜門★ vol.25

審査員インタビュー

YAS

【総評】(前半)

みなさん、お疲れ様でしたー。

総評ということで、ひとまず全体を通して言えることはですね、この★登竜門★は優勝経験がないということで、すごい甘く見て来ました。
甘く見て来たら1チーム、2チーム目くらいから甘く見てられないということに気づいて、気合を更に入れ直したところなんですけど、ホントに優勝したことがないのかと
思うくらい全体的なレベルが非常に高くてちょっとびっくりして、僕もちょっと今日手汗が止まらなかったんですよ。
動悸息切れも止まらなかったんですよ、すごいなぁみたいなところでね、ホント皆様のダンス。

ほんと今日は負けたチームもこっち側にいてすごい悔しい気持ちが強いかと思いますけど、勝ったチームはみんな嬉しいと思うんですけども、
今日のほんとレベルが高かったという意味では、スキルの差が結構見えたというのがちょっとありまして。

例えばキレで押してるチームがあるとしたら、私達はキレで押してるよっていうスタイルは見えるんだけど、その前のチームが更にすごいキレを見せられた後に来た場合とか、
キレで押してるけどキレが全然すごくないとか、そういう風に感じたチームとかも結構あったんで、他で、構成とかで見せようと思ってもスキルの差がすごい見えちゃう時が今日
結構あったなって感じがしました。

例えばヒットとかみんな結構ダンスに入れるけど、もう名もなきヒットがすごくて。笑
名もなきヒット?名もなきヒットすごかったよ、お化け出てきたんじゃないかくらい表情とかも。
それを見てて普通に人間とは、みたいな感じになっちゃって、僕の頭で。

ヒットを入れようと思って入れてるというか、名もなきヒットには魂が入ってるみたいな、だから多分表情も作れって言われてるかもしれないけど、表情の上乗せで魂
乗っかっちゃってるから、もう悪魔みたいだったんですよ。
悪魔と妖怪みたいな半端じゃない。

多分ね強めにいけって言われてるとは思うんですよ。
でもパってやったときにグってっこう、アゥってやるとか、更に入って、俺できない、俺魂乗せきれないんですけど、魂を1番感じたって言うのが名もなきチーム3。

名もなきチーム3が1番パッションとか魂って意味で、スキルも付いてきてるんですけど、全然類を見ないやつだったので結構僕の中では印象もずば抜けて強かったし
なぞにセーラー服かい、とか思ったけど、なんなんだそのセーラー服のやつはって、水兵さん?あ、セーラー服じゃないんだ、間違えちゃった、聞かなかったことにして。

例えばHIPHOPのグルーブを押してきている人の前に違うジャンルだけど、すごいグルーブの人がいたとか、そういうのが結構あって、
あ、もっといけるのにな人とはってなるんですよね。

あとは優勝経験が無いっていうことで言うとステージングの問題もあって、家でいっぱい練習したんだろうなっていう子の2から2番くらいまでのゾーンにみたいな、
結構ここで踊り切って終わるパターンが多くて。

すごい狭い部屋というか、お家でもいっぱい練習したんだろうなが見えるんですけど、結構場ミリで言うと4番くらいまであって後ろも結構奥行きだったりとかしてるんで
ジャッジ席から見てるとここだけ見てるんじゃなくて全体を見てるんで、それもコンテストって意味では、ステージングだとか表現っていう意味ではもうちょっと大きく使って
良いのかなっていう。

僕らはそっちで見てるんですけど、こういうパワーだけじゃなくて、別にあっちにパワー投げてもいいし、それも全部見てるし、っていうことなんで
色んな表現の仕方を勉強してみたらいいのかなっていう感じかな。

前に投げるだけじゃなくて逆に後ろに投げられたら、そのパワーをこっちは追いたくなったりするから。
こっち投げられて受けとめる、受けとめるだけど、後ろにやられたら、おっみたいな感じでちょっと興味沸いたりとかね、そういう見せ方も結構大事なので
ステージングっていう意味もちょっと勉強してみてくださいって感じですかね。

結構、コンテストあるあるですけど、見たことのある表現方法が見えるというか、カノンだったらテン、テン、テンみたいなのとか、それを押してきてて
自分らの中ではテン、テン、テンがズレたしすごい出来たって思っても、こっちからすると結構いっぱい見たことあるなぁっていうことであんまり響いてなかったりするんで
それを響かせるには、これなんかやったことあるよねっていう自分のアンテナがはたらくとか、見てあげてる先生にもよったりするんだけど、幅をちょっと広げていかないと
コンテストのシーンが大分広がってて周りのレベルもめちゃめちゃ上がってるっていうこともあるんで、今まで良かったのが良くなくなっちゃってるこのご時世って言うんですか。

そんな感じなんで更なる、やったことないことにチャレンジしてその精度を上げるっていう、こういうの大事ですね。

チーム内での目立つ子っていうのが分かりやすいっていう感じなので、多分6人チームがいたとしたら、その6人チームの1人がすごい見るからに上手っていうのがわかっちゃって。
だからその子ある程度真ん中とか見えやすいとこに置くのもすごい分かるし、僕だったらそうするって感じなんですけど、逆にそれが悪く目立つパターンというか、
その子が上手く大きく踊れ過ぎて周りの子が付いていけてないっていう、バランスとれてないチームになっちゃったみたいな感じなので、その子がレベル落とせとは言わないんですけど
みんながそこについてくぐらいすごい頑張って動くか、その子が少しだけ抑えてちょっとバランス整えるかとかはしないと、そこだけズバってぬけちゃって、
その子がじゃぁ1番映えさせるのはソロのとこだけにしようとか、ちょっと形抑えてっていう形になるけどね。

そんな感じでチームショーケースっていう意味では良かったとしても、コンテストって意味ではバランス悪いなっていう目線もありますんで、
それでちょっと引っかからなかったってところも多分あると思うんでね、バランスもすごい大事なので

ていうので言ってますね、大事なこと、僕はすごい大事なことをすごい言ってますね。笑
僕はすごい大事なことをすごい言ってるようなきがしますよ。 

あと1個あるんですよ。
多分今の子達が身体能力とか、小っちゃい頃からダンスをしてるからか、すごい技いっぱいできるんですよ。
えーそんなことできんの!っていうシーンが今日いっぱいあったので、それを詰め込みすぎちゃうと逆に良くないやーつのやーつです。

あれもしたい、これもしたい、…もっとしたい、もっともっとしたい…笑
親御さん世代ですね、この歌っていうかね、詩みたいになりましたけどね。笑

メリハリですか、抑揚ですか、起承転結ですかね、そんな感じで、見せ場だらけすぎて、すごーいって思ったまんまみたいな感じで、逆に今度はそれがすごく見えなくなるという
ちょっと皆さんに意識してもらいたいのが、入れ込み過ぎてこれも出来るっていうこと言われるよりは、見せたいここを第1に考えてちょっと引っこ抜く作業といいますか、
そこを見せるためにここはやらない方が良いっていうとこも結構あるんで、逆に入れないととかって思ってるとこはチョッチョコチョッチョッチョって振り数が増えるみたいな、
振り数を増やしても、それよりはこうやってやってるだけの方が良かったりとかになるんですよね。

だからいっぱい入れ過ぎてそこがすごくならないなら、ここをもっと振り数減らしてここはすごく見せる、波みたいのを作れれば伝わったりもするんで、そんな感じですかね。

毎日言う好きより、たまに言う好きの方が良いっていうことです。

 

【総評】(後半)

どうもお疲れ様でしたー。

こちらはU-15ということで、先ほどはU-9とU-12ということでちょっと小さい子達がいまして。

U-12、15ということでちょっとさっきよりは大人っていうことで予測なんですけど、自分達でショーケース、このコンテストのこの作品を作った子が多いのかなってちょっと思いまして。
自分達で作った人いますか?子の中で。
あ、ソロ自分で作った、やっぱソロ系ね。

…自分らじゃなかった。
っていうことなんですけど、なんでかって言うとですね、1人1人のスキルっていうのはちょっと置いときまして、作品っていう目線で見たら、
U-9とU-12を見た後にU-15見るじゃないですか。
U-9、12の方が作品という目線で行くと精度が高かった感じなんですよ。

U-15になったらちょっと単調というか、さっき見てたステージを上手く使って色んな試行錯誤してる感じが少し見えなかったという、だけどダンサー1人1人のスキルっていう
意味では大分上がってるんですね。

だからU-15の子達は作品をもし自分で作ったとしたらまだまだ研究必要だなって思ったんだけど、今ステージにはちょっと見えなかったんですが、フロア側に今日出たさ、
自分達で作ったチームっているんですか?

(手が上がらない)

え?どういうことなんだろうね、言ってること噛み合わなくなってきますけどね、僕はそう思ったんですよ。
そしたら先生に申し訳ないことを言っているみたいな、なんだその作品みたいなことを言ってるみたいになりますけど。

ホントにうそでしょ?うそでしょって言ってもおかしいけど。
どうですか?手を上げてみませんか?そういうことじゃない、すみません。

ホントにホントは自分達で作ったんだけど落胆してるから手上げづらいってってことじゃないですか?
自分達で作ってます、はいますか?

(手が上がらない)

ね、じゃぁ話を続けますけども、おかしいな、おかしいですね。

であれば逆に、みんなのスキルが成長してるが故に先生はスキルで見せようと思ったのかもしれないですね。

U-9とU-12は結構構成すごいだーだーやって前も後ろも横も全部使ってだーだーやってたんですけど、15は結構イメージで言うとコンテストっていうか
イベントのショーケースっぽいのが多くて。

コンテストって言うと勝ちに行きたいということで、勝ちたいってなると戦いで言う必殺技みたいな、かめはめ波みたいのが必要じゃないですか。
必要だけど別にかめはめ波とかじゃない、みたいな感じがしたんです。

かめはめ波を出すってことは、リズムの取り方、これ大技をこの良いとこで絶対見せて、これが決定打となって勝ちたいみたいな、そういうを作品をきっと作ると思うんですよ。
だけどスッハ、スッハ、スッハ、スッハ、スッスッスッハ、ありがとうございましたみたいな、雰囲気がしたんです。

かめはめ波を出すってことは、スッハ、スッハ、スススッハみたいなことなんですよ。
伝わってないと思うんですけど、そういうことなんです。

だからショーケースっぽいということは、コンテストっていう目線でいくとですよ?

ショーケースとか、ダンスが上手い下手とかだけのコンテンツというか、項目がそれしか無いと言えば全然丸なんですけど、
コンテストっていうのはダンス上手いだけを別に見てるってわけじゃなくて、その作品だとか衣装だとか、そういうのも全部ひっくるめてコンテストってことになってるんで
ちょっとそういう意味ではU-15がショーケースよりだったなっていうのはイメージ強いですね。

それで良しとされるパターンもありまして、スキルがもう死ぬほどすごいみたいな、そんなにアイソレーション普通動かなくない?みたいのを武器にして人と違うものを自分が
出せるのであればそれを出しまくって勝っていく人もいるんですよ。

TOMAHAWKちゃんとかもね、こっちサイドのHIPHOPだったら、先生もいらっしゃいますね、グルーブとか結構すごい意識するじゃないですか。

なんかそれで1人で勝負出来るかって言われたら不安になるみたいな、でもそのチームでずば抜けてダウンの深さから、そこから出るグルーブだとか、
そういうのが死ぬほどすごいのっていうのであれば、その1点で勝負して大丈夫ですけど、それが並みレベルであったらチームでのバランスを整えて、構成もいじって見てても
面白いっていう作品にしないと多分勝てないのかなっていうのはあるんですね。

ショーケースだったら、うめぇ、イェーイって終われるんですけど、コンテストで点数付けないといけないってなると、上手いねぇ、上手いけど決定打に欠けるみたいのが結構
多くて、そういうのが意外と差として出たのかなっていう感じがするんですね。

作品を見ると、いや、ここねー結構そういう系じゃない?(VIRUS ROCK)
グルーブで来てない?なんか結構4人で前出てきてさーイェーみたいな時あったりさ、結構ヒェーみたいな感じだったんですよ。
だからここは逆に言うとチームのバランスで勝ったのかなって感じもするんですよ。

ここは決定打としては多分少なかったんじゃないかな。
これが必殺技かめはめ波ある?今のネタに…分かんないですよね、失礼しました。

勝ちに行こうって本気で思った場合ちょっと必殺技を入れてみてください。
自分らの作品を見てみて、なんか確かに必殺技って言われるとどこだろうねってなる子も結構いると思うんですよ。

得意技ないの?みたいな感じから広げるでも良いし、なんかアクロバットできるならそれをサビのすごい良いとこで入れてみるとか、そんだけで うぉっ てちょっとこっちがなって
なんかすごい印象に残るみたいな感じになったりするんでね。

普通すぎるとやっぱかき消されちゃうんですよ、20組とかあると、あのちょっとどんなんだったっけなHIPHOPだったってことは分かるけどみたいなのがあるんで、
ちょっとそういう風にね、勝ちへの道を探してみてください。

衣装で残念ていうか、すごいアイソレが動いてるのに衣装がすごいふわっとしたやつすぎてアイソレ見えない子もちょっといたので、そのラインがしっかり見せたいダンスだったら
すごい服はオシャレなんですけど、ダンスが見えない服になっちゃうともったいないんで、ちょっとそういう所も気を付けてみてくださいって思います。

以上です。