★登竜門★ vol.29

審査員インタビュー

Caori

【総評】(U-9チーム部門、U-12ソロ部門)
(※密回避と時間短縮のため各表彰ごとに1名に総評をお願いしました。)

皆さんお疲れ様でしたー。
入賞した皆さんおめでとうございます。

今回私も初めてこの★登竜門★の審査員をさせていただいたんですけど、得点で付けて良い、10点満点で付けて良いっていう風に言われて。
順位じゃなくて得点で付けてくださいとのことだったので、まず私の得点の付け方は10点満点なので各カテゴリー2点ずつにしてチームだったら表現力2点、
スキル2点、構成力2点、チーム力2点、衣装2点っていう風な感じで見させてもらいました。

まずU-9から言わしていただきます。
なんか4チームともめちゃくちゃ良くて、私も一応スタジオやってるのでU-9の子達、自分のスタジオのレベルだったらこんなコンテストに出せるような子達いないよーってことを
さっき楽屋でも先生方とお話してたんですけど、どのチームもまずすごいなって思うのは作品を与えてもらってチームを組んで自分が覚えるだけじゃなくて
みんなでちゃんと揃えてこういう風にアプローチしたいな、こういう風な表情でやろうとかそういうのまでちゃんとどのチームも見えてたっていうのが、もうちゃんとコンテストに
出る姿勢が出来てるっていうのが、これまだあれですよね、★登竜門★ですもんね、それこそ。

優勝経験が無い人もまだきっとコンテスト経験も無い子達でここまでやれるのかって言うのはすごい刺戟をもらったなって私は思いました。
順位が今日付かなかった子達もいると思うんですけど、100%優勝するだろうな、どのチームもっていう風に思うくらい良かったので、各チーム個性もすごい良かったし、
ちょっとびっくりしました。


U-9でじゃぁ今回のチームみんな良かったから強いて言うとしたら先生に言われたことをすごいしっかりやってる子達がほとんどだなって思ったので
より作品を良く見せようとかっていう風にするには多分自分では気づけないかもしれないけど、もっと踊りに強弱を付けたりとか展開を付けるってことだと思うんですけど
U-9の子達にそれを理解するのってすごい難しくなっちゃうと思うので先生や保護者の方が一緒になってこういうイメージでやってみたらー?とかそういう風に言ってあげるだけで
多分どんどんどんどんより良くなるんじゃないのかなっていう風に思ったので。

ホントに全部良かったのでホントに良かったですとしか言いようがないんですけど、もし優勝したいとかそういう欲を出すんであればチームでどういう風に見せたい
どういう風に踊ろう、どういう風にアプローチしようっていうのがどんどんどんどん出していけるとより良くなるかなって思います。

特に優勝したチームはU-9ってこんなに作品構成、構成って分かる?笑
構成とかすごく難しいことやってるなって思って、えーって思っちゃいました。

なんか普通に私の生徒じゃできないなって思うことをみんなはやってのけてるし先生も与えてくれてると思うからもっともっと頑張ってください。

次U-12ソロなんですけど、ソロはさっきのカテゴリー別で言うとチーム力っていう面だとソロになっちゃうのでそこを私はスペシャリティーみたいな感じで捉えて
チーム2点の部分をスペシャリティーとして埋めたんですけど、まずやっぱりソロっていうのはステージ上で自分1人しか見られないので自分っていうその個性を
存分にもっと発揮できるようにしないといけないと思うんですね。

部門は一緒だけど踊ってるジャンルがそれぞれ違うので、私はJAZZを主にやってるのでHIPHOPの詳しいスキルとかそういうのは言い切れない部分があるので
全員に言えるアドバイスとしては例えばやっぱ表現力?表現に関してちょっと言いたいなと思うんですけど、例えばオーバーにリアクションすることで審査員に向かって
ガッて向いてやることが表現力かって言われるとそれはちょっと違うかなって私は思っていて。

何も表情を作らなくてもかっこいいダンサーはカッコイイし、JAZZだったらその曲を表現するために悲しい表情だったり笑顔であったり、なんでも良いんですけど
何かやる時にやっぱ見てる人に伝わるかどうか、カッコ良さであったり素敵さが伝わるかどうかだと思うので。

ちょっと今日感じたのは自分本位、自分のやりたいようにやってるだけで終わっちゃって届けてるっていうところまで行けてないなっていう風にちょっと厳しく言うと思う人が
多々いました。

多分順位に入ってくるってことは見てる人がまず素敵だなって思うかどうかってソロの人って結構大事だと思うんですよ。
上手いか下手かとかそういうことじゃなくて、まず素敵かどうかってことだと思うので、自分の表情の作り方とか踊ってる時の見せ方とかをもう少し工夫するだけで
変わるのかなっていう風にも思いました。

構成に関してはソロはやっぱり人数がチームと違っていないので構成力っていうのは難しいと思うんですけど、例えば自分で作ってたり先生であったりあると思うんですけど、
こうなるだろうなって予想できるような展開の踊りはやっぱ構成力って考えると、あやっぱそうなるよねっていう風に見えちゃうので、そういう構成はできるだけ
私がソロを作る時は次を予想させない展開をできるだけ考えて作品を作るようにっていうのは心掛けているので少し参考にしてもらえたら良いなっていう風に思います。

構成力っていう面で言うと例えば大きな技をやった後に繋がりが悪い、例えばターンをしたけど着地がブレちゃう、大きなアクロバットをしたけどブレちゃうとかっていうのは
やっぱり構成的にも繋がりが悪く見えちゃうので難しいことをやって、ダンスのコンテストって難しくて、競技と違うので体操とか新体操とかフィギュアだったら加点があると
思うんですけど、そういう風に見てくれない審査員の方ももちろんいるので難しいことをやるのも大事だと思うんですけど、より難しいことをやった後の繋ぎ目?繋がり方とかを
結構見られてると思った方が良いかもしれないです。

それか難しい、例えばダブルをシングルにしても良いと思うんですよ。
シングルにして繋がり方綺麗な方が流れは綺麗だからミスがなく見えるし、そういうのでも全然良いのかなっていう風に私は思ったので自分の今のレベルと向き合って
挑戦するのは良い事だと思うんですけど、もし賞を取りたかったら挑戦するよりも敢えてレベルを下げてより繋がり方が良く見えた方がトータル的には良いのでそういう所を
差引できたら良いのかなと思いました。

以上です、ありがとうございました。