★登竜門★ vol.34

審査員インタビュー

ゆーさく

【総評】(U-12ソロ部門、U-15部門)
(※密回避と時間短縮のため各表彰ごとに1名に総評をお願いしました。)

お疲れ様でしたー。
ささっと、できるだけ話したいと思います。

それぞれ良かったんですけども音の表現っていうのがすごく気になっていて、同じトンでもダンでもドンでも同じような音の取り方、音のリズムとかは変えてても、動きとかは変えてても
音の当て方が一緒の人がすごい多くてもったいないかなって思ってて。

なんでこの話をしたかというと、それが今日1全部通してできてたのが、入ってはないんですけどU-15のソロの6番のDaisy Meちゃんはもうダントツで音の表現ができてました。
もうサならサだしザならザだしみたいなぐらいできてたのでめちゃくちゃ気持ち良かったです。

それでなんで入賞しないのかなって思うとトータルの3人のジャッジの結果だとは思うんですけど。
やっぱり音当てるだけだったら振りはあんま関係なかったりとかするので、その振付の部分がもうちょっと工夫があれば良かったのかなって個人的には思いました。
ちょっと1人だけ個人的な感じになっちゃったんですけどもそんくらい今日めっちゃ音の表現が良かったです。

いつも言うんですけど、★登竜門★のコメントする時、夢と希望と現実を言うのが自分のスタイルなんですけど、何か工夫、何かが1つできれば入るのが★登竜門★だと思っていて。
自分の挑戦しているチームの振りソロの振りがどういう状態なのかっていうのをすごく良く分かればもっと良くなるかなと思います。

例えば、1+1は2じゃん?
それが例えば★登竜門★のまだもうちょっと頑張れっていう子は1+?は2みたいな。
1+何なの?みたいな。
1+何+何がの何なのがまず分からないっていう子はそこをハッキリする。

その1+1+1みたいな何かていうとそれは衣装だったり曲だったり振付だったり構成だったりそれ全部込みでその1+1+っていう項目があるとしたらそれはトータルで何!って
いうとこまであってるのがまず最低条件。

それができてない人はまずそれをやる、それが自分がこの衣装はどんな雰囲気でこの衣装にしてて、この曲はこういう曲だからこう踊ろうとして、この振りはこの音取りだから
この振りにしてっていうのを理解してって最後結果3です、みたいなのがもう最低条件。

それが意外と難しくて。
で逆にすっごい複雑な式を√2+0.55×なんとか÷なんとかの何乗はまでをガーてやってって答えが間違ってるみたいなのでも式だけ見たら結構難しいから、まぁまぁ
全部ごちゃごちゃよりは分かんない人よりは入るね、みたいな。

これがいわゆるまだまだの中の良い悪い。
だからすごい簡単な振付で惜しいパターンとすごい難しい振付で惜しいパターンって全然違うんですよ。

でもそこがこう一緒になっちゃうのが★登竜門★で。
だからジャッジによって変わるとかって言うんですけど。

じゃぁ1+1は2だったらみんなもうすごい簡単だと思うじゃん。
1+1は2をもっとより複雑にしていくのがスキルだったりするんですよ。

それを1個1個1+1じゃなくて3分の1なのか何乗なのかっていうのをやってく、っていう、それで答えがどうなるかっていうのが次の段階だとするじゃない?
だけど1+1は2で入らないのかって言うとそうじゃなくて、1+1は田んぼの田とかにできる訳ですよ。

それが芸術なんですよ。
1+1は2は算数じゃん、普通に。だけど芸術的要素があるわけ。

だから1+1が田んぼの田ですって言ったらまぁまぁまぁわかんなくはないわとか、リンゴ+リンゴは2です、みたいな、まぁまぁわかる。
リンゴ+リンゴ+リンゴはキティちゃんですみたいな、こう変わってくる。

その1+1は2を実は小指で書いてますみたいなっていう発想、ペンでただ書くんじゃなくてその発想。
その絵の具が実はアメリカから取り寄せたこの鉱山からでしか取れない絵の具ですみたいなこだわりがあったりするわけ。

それが見えた時とかにうわ1+1でここまでやる?みたいな。
だから振りが簡単でも賞に入るんですよ、見せ方なんですよ。

そこがこの★登竜門★ではめちゃくちゃ生きる。
だからよく言うんですけど★登竜門★で優勝したかったら自分だったら別にダンス始めて半年の子でもできますし、やったことが何回かあります。

え?て思うじゃん?自分達全然踊れてないのにって。
違うんです、みんなはね難しい振りで勝負してたりする。

確かにそれが完成したらもう★登竜門★レベルじゃない結果が出るんですよ。
だけど自分は★登竜門★で今日この日結果を出すためにはって言ったら1+1はを理解させてそれを2ですって分かりやすく伝える。
そうするとなんか全然簡単なことしてるのに優勝しちゃうじゃんみたいなことがあるのがまぁ芸術だったりするので。

そういう楽しさで見てくと意外と、あ、このチームは入ったのはあの工夫だよねみたいな、さっきのキティちゃんじゃないけどそうくるかいみたいな。
そう来るかいがあるとリンゴ+リンゴ+リンゴとか1+1+1レベルので優勝しちゃうんですよね。

それが楽しいんです。
自分は振り作るのすごい楽しくて好きで色んな挑戦を自分に課すんですけど、まぁねそれが楽しくて。

自分の生徒を見てホントに踊れないなーて思って、でU-12部門でまだU-9部門だけどじゃぁU-12つったらあの子もいるあのチームもいろあのスタジオもいる、絶対勝てないんですよ。
その複雑な式の手法じゃ絶対に勝てない。

じゃぁもうそこを裏切るようなもうインパクトを与えるような振付とか攻め方にしようっていう。
だから自分は下手な子ほど燃えるんですよね、下手な子が1年後どうなってるかなとか。

そういう成長が楽しかったり挑戦が楽しい、逆にもう上手い子が来ちゃうとそれねぇ、それでねぇ疲れるんですよ。
なんかねぇまぁまぁまぁそこにかける時間がすごい必要になっちゃうので。まぁまぁまぁそこは今私情を挟みましたけど

とにかく言いたいことが伝わればと思うのは、自分のあるものを上手く出すことで優勝できる。
で★登竜門★とか例えば他の予選を通るくらいだったら全然あり得ます。

だから自分達の環境とかが、もしね、自主練もっとできないよとか、もっと言っちゃうと先生もっとこうしてよって思うし思われるかも。
ちなみに先生がもしいらっしゃったらあれですけど、先生はねどこまでやってあげても何か思われるのでそんなん一々気にしなくて良いと思います。

だからとにかく自分の状況をね理解してその中でできる最善を尽くしてやっていかないと。
人のせいにばっか、あの子が失敗してとかあの子がもうちょっと練習してくれればとか、お母さん達とかもあのお家がもうちょっと関わってくれたらとかそういうのでやるんだったら
チームとかは絶対に良い結果に終わらないので。

最後笑顔で終わるためには自分の力量を分かってどういう風に勝負して何が伝わったかっていうのを優勝しなくたってリンゴ+リンゴがキティちゃんて言っておーて思われたら
それはそれで嬉しいんですよ、あ、伝わったわって。

そういう感じでダンスを楽しんでもらいたいとホントこの★登竜門★のうちに言っておきます。
こっからあがっていくと結構シビアだったり、結構目標が高くなってくると大変になってくるのでこのうちにそれを楽しむ感覚を覚えて上に行ってもそれを楽しみつつ
コンテストに関わってもらえれば自分は振り作んのも好きだしコンテスト好きなので嬉しいかなと思います。

はい、ありがとうございました。