★登竜門★ vol.8

審査員インタビュー

 

MAA

Maa_FlyerPhoto001

 

 

 

 

 

 

 

 

■総評

お疲れさまでした。入賞したみなさん、おめでとうございます。

二人(千尋さんとしづにゃんさん)がバーッと喋ったので手短にいきたいと思いますけど、ちょっとうまくまとまるか分かんないですけど…

とりあえず今日思ったのが、ここ(ステージ)から踊ってそこのジャッジ席まで、なんだろうな、こう…自分と目が合った子が何人いるかな、というところで。 もうちょっと伝えようという気持ちというか、そういうので踊ってほしかったなと思いました。

で、結構訓練されてる子とか目線は上がってるんですけど目線がびゅんって通過していくというか・・・

だから何に対して踊ってるかっていう目標物というか、そういうものがちゃんと明確にはっきりしてそこに対して自分の今までやってきた練習とかいろんな思いをぶつけていくとけっこう違うなーってオレは思うんですよね。

やっぱりレベルが高いコンテストになっていくとかけてきた思いとかそういうのがどんどん強くなってくるから、そういう気持ちが出たりとかっていうのも伝わっていきやすいかなと思いました。

 

コンテストっていうと例えばチーム部門だと中学生くらいになると自分で(作品を)作ったりソロとかは自分で作ったりっていう子が多いと思うんですけど、チームってなるとやっぱり先生がいたりっていう形だと思うんですけど、自分が思うに作文大会みたいな感じかな、弁論大会みたいな。なんすかね…スイッチコンテストみたいな(笑)

まあ、いわゆる作文の内容っていうのは作文大会だと子供が書くと思うんですけど、それを先生がやってるバージョンみたいな。 だからシナリオとか内容、筋書き、ストーリーは先生が作ってて、だからやっぱり内容はすごく良くないといけないと思うんですよね。

で、生徒さんは踊り手つまり話し手としていわゆるアナウンサーみたいに滑舌がはっきりしてるとか、すごく抑揚があるとか、間があるとか、それがダンスのスキルみたいな感じで。

あと気持ちをどう出すかっていうところになると、結局…しょせんは先生が書いたものだからいくら子供が頑張っても内容は伝わりづらいのかなと思うんですね。

例えば、ちょっと語弊があるかもしれないですけど…小さいときにお母さんを亡くしちゃった子が作文とかに自分の子供のころの悲しかった思いとかっていうのは、たとえ言葉が下手だったとしてもすごく伝わると思うんですよ。 その子が本当に経験したことで、心から出るようなことだと思うから。

とは言っても、ダンスは先生が作ってるとなかなか「このステップは俺が若いときにすごい思い入れがあって」とか言ったところでなかなか伝わらないと思うんですね。

じゃあどうすれば良いかって言うと、そこまでのたくさん練習した思いとか優勝したいっていう強い気持ちをすごく出して行くしかないと思うんですね。

それ以外は先生とすごくコミュニケーションをとって、どんどんそういう時間というか先生に対して「なんでこの振付?なんでこの音なんだろう?」っていうところを理解していけば、よりもっと無理に気持ち出せ出せって言っても嘘っぽいのか本当なのかは違ってくると思います。

だから今日、果たして何人の子たちが実際自分たちの使ってる曲の名前とか知ってるのかなっていうのは疑問でもあるし。 自分は、生徒には必ず…まあほとんど聞いてないですけど(笑)説明はしてます。 この曲はこうでこうで、とか。ほぼ、聞いてないですけどね(笑)

 

あとは、今日出てたみんなも子供もそうだけど自分以外のチームの子たちを見てましたか?っていうところですね。 自分が踊り終わって「下の焼き鳥屋さんイェーイ行こうぜ!」みたいな「一杯行こうぜ!」みたいなのも良いと思うんですけど、せっかく普段はレッスンとかで仲良い友達とかとやってて見てると思うんですけど、せっかく外来たから他の子見ないと多分ダメだと思います。

だからまだ「自分の踊りが終わってはい終了」のレベルだとそこまでだと思うですよ。 で、そこからちょっと「他のチームも見たいな」とか「優勝した子どんな踊りだろう」みたいな。

だから今日優勝した子たちの踊り覚えてるかなと思って。こっち(客席)にいる子たち。

そうなったときに何かを自分で発見したときは半年くらいのレッスン分バーッて上手くなるんで。 ちょっと悔しいなって思ったら、今度大会出るときは「ここのチーム見てやろう」みたいな。

そうすれば、ちょっと変わるかな。

 

すみません、長くなっちゃって。

自分も先生やってて分かるんですよね。今日の結果が、とか、わあ入んなかった、とか。 総評とかも、審査員が何を思ったのかとか聞きたいんですよね。

終わってからのダメ出しも本当はしたいんですけど、ちょっと今日もうそろそろ子供が生まれそうなんで、急いで帰らなきゃいけなくて。 いつ生まれてもって感じなので。なのに話長いっていう。すみません(笑)

 

■優勝チームの勝因・総評

U-9チーム部門のFU-PON & YUMETOは、踊りの技術もそうだし身体能力すべてがバランスよくしっかりしてるっていう、これからのポテンシャルをすごく感じて僕の中ではU-9では断トツって感じでしたね。 特にキャップの子がすごく印象的で、キレもあるし形もかっこいいし、だから相方も負けじと頑張ってほしいなと思いました。

U-12チーム部門のFearlessは、全体的にすごくパワーもあったし振付とか衣装とか構成とかバランス良くて、今日登竜門出てますけどおそらく一個上のレベルの大会とかに焦点を合わせてやってるんだろうなという感じがすごく伝わったので、他のチームも今日入賞しなかったところも見習ってもらったら良いかな、そういう感じがしました。

U-15チーム部門のQuartz。存在感が一個上だったような感じですね。 リラックスしてて、見せ方とか表現とか伝わるものもあったし…だけどもうちょっとパワーとかキレとか強い部分が付くと上の大会でも結果が出るかなと思います。

U-9ソロ部門の夕渚は表現力の高さがすごく伝わってきました。 やっぱり低学年だとなかなかそういうのは難しかったりするんですけど、すごく表情豊かで引き込まれるダンスでした。

U-12ソロ部門のFU→KAは、全体的にすごくバランス良くて自分で振り作ってんのかなーっていうかセンスがすごく良いなと感じました。 で、もう一回振付を…とっ散らかってるというか、ヒップホップでも新しいことやったり古いことやったり色々混じってるんでもうちょっと整理するとより振付がよくなるかなと思いました。

U-15ソロ部門のLin。もう一言で、すごくナチュラル。 曲と合わせてるという感じじゃなくて、自然に体がきいて動いたものをシンプルに素直に振付に出来てるような感じがして、すごく自然で良かったです。 強いて言うと、さっきと同じになっちゃうんですけど強い部分がもうちょっとあるとよりメリハリも出るかなと思いました。

 

■入賞しなかったけど気になったチーム・ダンサー

U-9チーム部門…atmosphere

曲とか結構ドープな感じだったんですけど、割と曲調と衣装が合ってないように感じて…もうちょっと雰囲気が全体的に合うと踊りと衣装と曲がマッチして良かったかな。 衣装が、それじゃないんじゃないかなっていう…個人的に惜しいと思いました。

U-9チーム部門…Toy Soldier(※入賞しています)

入賞したけど、僕は結構良かったなと思って。先生のセンスが。踊りはもうちょっと頑張って欲しいなと。

U-12チーム部門…GREEDY

衣装が良かった。

U-15チーム部門…THE192BOYZ

振付がすごく良かったです。ただ、男子…男もっとはっちゃけろやっていう感じがしましたね(笑) 学校で絶対真面目でしょ、みたいな。もっともっと、おぉー!みたいな踊りは別人みたいにやってほしかったなと。