ドラドラ2017 3rd PERIOD

審査員インタビュー

ISAMU

 

 

 

 

 

 

■総評

はい、皆さんお疲れさまでしたー。
受賞された子達ホントにおめでとうございます。
選ばれなかった子達もお疲れさまでした。

僕は今日どういう感じで審査してたのかなというところを話せたらなと思います。

チームそんなに多くなかったので、多い時ってだんだん目がマヒしてきちゃって困ったりもするんですが今日は結構しっかり細かく見ておりました。

勝てるチームってどんな感じなのかなって思ってそこをちょっと話したいと思うんですけど。
勝てるチームの条件ってやっぱりダンスのコンテストなのでフィジカル。身体能力が弱いとそれだけでうーんてどうしても感じてしまいますね。

大体フィジカルの強さって開始30秒くらいで分かるんですよね。
あ、こいつらバンバン動けるな。あ、ちょっと軸が取れない子たちだなとか。んー手先のほうちょっと汚いなとか。

結構細かいところまで大体30秒くらい、最初の8×8くらい見ると見えてきます。
それでプラスの評価で見出すのかマイナスの評価で見出すのか結構そこでガッと分かれるんですよ。

なので入れなかった子達結構フィジカルな強さがまだまだない子がいると思うんですけどそこはしっかり頑張ってけば同じ年の子たちがバンバンパワー出せてるので絶対に出せるのでそこはしっかり頑張ってもらいたいなと思います。

でその後何見てくかって言うと作品。
作品は先生が作ってたりもするかもしれないし自分達で作るかもしれないし。

作品や楽曲とその子たち自身の踊りが同等のパワーが出てるか。またはそれ以上なのかみたいなところですかね。

どうしてもそこでミスマッチが生まれてると…例えばすごくセクシーな曲なんだけど表情が全然セクシーじゃないよねとか…
があるとなんか違和感があるというか、踊らされてるのかなぁって感じでうつってしまう。

そうするとそこを見た時にそこがしっかりやりきれてる子たちって言うのはカッコイイな、沸かしに来てるなと思うのでまた点数が上がってくんですよね。

で最終的に今言ったところなんですけど作品、楽曲と、その作品、楽曲より踊ってる子たちの方がパワーが出てるとかね、そこが一番見てて気持ちが良い所というか。
全部がミックスすると作品の感じが出るし。それはチームでもそうだしソロでも一緒。

ソロでもその曲をどういう風に自分の中でイメージしてやってるか。
でもそれも自分が完璧にイメージしててもその楽曲の聞いたイメージと見てる人のイメージがミスマッチだとなんか違和感あるなって思うんですよね。

それどうしたらいいかってやっぱり自分の作品を見る。いろんな楽曲を聞いてこの曲ってこんなイメージなのかな、このジャンルってこんなイメージかなってあると思うんですよ。
その情報を詰め込んだ上で自分のセンスが出てくると思うんですね。

なのでそのへんかな、やっぱり。
勝つ子達ってそこまですごくストイックにやってると思うんでみんな頑張ってもらえればなと思います。

一番大事なのは要は身体能力。最初に見た時の印象ね。それでプラス、マイナス結構決めます。
で各ジャンルの基礎力ってあるよね?
僕だったらワックとかロッキンとかやるからクルクル、クルクル回すとことか見てて「んーなんかできてないな」とかあるとどうしてもちょっとマイナスになっちゃう。

勝ってる子達って絶対に一番になる子達とか一流のダンサーをいっぱい見てると思います。
勝てない子達はそこのイメージが出来なかったりとか一流の人達のダンスに触れてないとかってことが結構大半だったりするんですよ。

なのでとにかく上手くなりたい、でもどうしたらイイかわからない…
そういう子達は絶対優勝候補の子達とかね、そういうのをどんどん見る。

あとは今ダンスのシーンで活躍している一流の人達に触れる。
それすごく大事だと思って自分もダンスしてるのでそんな感じで。
例えばワークショップ!があったらカッコイイ人のに行っていろんな人に触れて。それで得るものって絶対あるので。

自分達で練習する時でもいろんなものを見て吸収して頑張ってください。そうすると絶対にセンスも磨かれる。
作品力も磨かれるし身体能力ももちろん。ここまで出せば良いんだっていうのが無意識に分かってくると思うので。
そういう練習をしていくとコンテストには勝てる子達になるんじゃないかなと思います。

以上でございます。
ありがとうございました。

■優勝チーム・ダンサーの勝因・総評

総評として優勝したチームはまずフィジカルがしっかり強いってところ。身体能力。
あとは表情!表情が絶対に作品とマッチしていたところですね。

派手なチームもあったけどそこに負けない表情をしっかり出してました。
あとは構成とか先生が作ってる部分が大きいかなとは思いますが一番良かったのは作品力。
これが一番良い所が優勝した勝因なんんじゃないかと思います。

■入賞しなかったけど気になったチーム・ダンサー

<OPENソロ部門…Kanon>
フィジカルや作品力がすごく良かったんですけどもなんとなく表情と踊り方に固定観念があるのか若干ミスマッチだったんですよね。
すごく上手い子のはずなのでこの子はもっと自分っていうものを作品、踊りにのせられればバンと伸びる子なんじゃないかという目で見てました。
期待してます。