ドラドラ2019 3rd PERIOD

審査員コンテスト後インタビュー

MAA/SORI/WAN-CHAN

※コンテスト後のインタビューは対談形式で行いました。

<町田おどり場建設スタッフ=以下、おどり場>
今日はどうもお疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。

<おどり場>
ドラドラ2019 3rd PERIODを終えまして今回のコンテストの感想を頂ければと思います。

<WAN-CAN>
総評でも言ったんですけど、質感っていうところまで突き詰めてるところはやっぱり良いなと、そういうところが入ったかなっていう。
ただ、部門によってはホント入ってもおかしくないチームもやっぱりいたので、ジャッジが変わったり、回が変われば結果は変わったんじゃないかくらいのチームも
沢山いたと思います。

<SORI>
さっきコメントで言った事は言った事として、結構ちょっとの違いで変わるんじゃないかなってチームが多かったイメージが大きいですね。
それはスキル的な部分だけじゃない気がします。
捉え方っつーか、多分みんなが同じこと考えて、例えば右にドンと行くか、シャンなのかスーなのかとか、それが多分WAN-CANが言ってる質感だと思うんですけど、
そういう微妙なところで結構変わってくるんじゃないかなと。
でも全体的に見てて思ったのは結構出てる子達のモチベーションが高いなとは思いました。
とりあえず出に来ました、っていう人はいなかったなって、みんな練習した中で臨んでるなっていう風に感じました。

<MAA>
まぁレベルはそこそこで、チームやっぱちょっと流れが良くないところが多かったかなと思って。
テクニック的な部分を追求するのはダンスやってるから当然だと思うし、あとは作る先生がいかにセンス良くっていうとこだと思うんすよね。
入り込みすぎるとわかんないから引きで見れる力がいるのかなと。

<WAN-CAN>
MAAさんが作品を作る時に、引いて見る意識ってどういう風に取り組んでますか?
自分の作品を引いた感じでみるってなかなか結構…

<MAA>
そうなんですよね、それが出来たらもぅ苦労しないんですよね。笑
自分のネタになるとやっぱり、このイメージで作ったんだけどなんか自分の生徒がイマイチはまらないとか、で一個下の生徒にやらせた方がハマったとか。
そうなんですよね、でも他人の衝撃みたいな感じ、横で見てるとすげぇ分かるけど自分事ってなるとなかなかムズイ。

<WAN-CAN>
そこをいかに引いて見る意識をするか。

<MAA>
子供、自分の生徒も変わっていくし、小学生だった子が中学生になったら雰囲気がすごいあれぇ?って思って、なんか色々あるんすよね、ムズイっすよね。

<WAN-CAN>
SORIさんは自分が出る時とか、それこそJDDとかFINALとかになった時の自分達の作品を見返すとか、色んな風に何度も練り直すと思うんですけど、どういう工夫してますか?

<SORI>
1人が作るのと全員で作ってってまた内容はちょっと違うとは思うんですけど、やっぱり1つのものに対して厳密な力というか、あーでもない、こーでもない、
いや、これの方が良いでしょ?みたいな吟味をまず絶対一回入れないと、いれたら絶対良くなるから一回絶対吟味をするようにはしてます。
それが多分周りから見たり、引いて見るみたいな人もいれば、中にぐぐっと入ってクローズアップして見てる人もいれば、それをまとめる力もすごい大事だったりするので、
そこの意識はしてます。
あとはこれ結構昔っから自分はそれで意識してやってはいるんですけど、チームがあって自分がいるんじゃなくて、それぞれが、1人1人がいてチームなんでっていうか
そこは大事にしたいかなって思って、俺は。

<WAN-CAN>
確かに例えば何人組でもキャラクターの違いが変に気になるチームと、それが良く見えるチームとありますよね。

<SORI>
これがキッズとかになると、さっきMAAさんが言ったそれを活かす先生のセンスなんかなって思います、勉強になります。

<おどり場>
ありがとうございます。
続いて入賞しなかったけど気になったダンサー、チームがいればポイントも含めて教えてください。

<WAN-CAN>
SORIさんが結構総評でも言ってくださってたんですけど、こだわりというかそういうところを感じた、MAAさんもおっしゃってたんですけど、流れだったり、
ちょっと何かで変わるかなってチームいっぱいあったかなって思います。
個人的にはU-12チーム部門、RIBALKIとかOPENチーム部門のEmu。
Variousも帽子の使い方とか、使ったあと取った布の使い方まで備えてるとことかはすごく良い要素。

<MAA>
気にはなるんだけど、これ多分評価されにくいだろうなて思って。
レイアップの入れ方とか面白いっちゃ面白いけど、クリエイティビティは感じるけど、なんだろうな。
面白いなとはおもったんですよね、色々、それが良いか悪いかは別として。

<SORI>
Variousはいろんなスタイル踊ってるからVariousなんすかね、それとも個人、個人違うからVariousなんすかね。

<WAN-CAN>
どうなんですかね、ま、すごくFREESTYLEでしたね。

<SORI>
僕このVariousに関しては途中まで良かったんですよ、流れが。
でも後半が失速したかなって、その前半の流れが、前半で完結しちゃったというか、あとはもう同じことの続きって感じがしちゃったんで、そこの流れ、
さっきMAAさんが言った流れ、そこがもったいなかったなっていうチームですね。

<MAA>
僕はU-15チーム部門のDeaDeaですね、すごく良かったなぁと思ったんですけど。
あとめちゃくちゃもったいないなぁって思たのは、U-15チーム部門のGetONが今回2位だったんですけど僕そんな評価高くなくて、なんでかって言うと
結構上手いんですけど曲が変わるんだけど全く何も変わんないなぁと思って。
だからすげぇもったいないなぁと思って
あの子達のルックスとか動きとか含めてすごい良いチームなのに、なんかパンチが無いというか、もったいないなぁってのはありましたね。

<SORI>
このGetONは始まりがもうちょっとグッと惹きつけるものだったら、もっと入口は違うのかなって。
料理じゃないですけど中華料理今日食べに行くっていう空気で中華料理食べたらおいしいじゃないですか。
いきなり中華料理出されても、あ、ちゅ、中華料理なんだ、っていう感じの出方だったんで、最初にもっとこうあぁいう感じで行くんだったら、
その感じをよく見せれるような入口っていうか、だったらもっと良く見せれんじゃないかなって。

ソロだと、さっきWAN-CANと話したんですけどOPENソロ部門の田中優希が一番フリースタイラーだったかなって思いました。

<MAA>
まぁある意味ね、自分の持ってるものをそのまま、次何しようかなみたいな。

<SORI>
あれを表現するためにダンスのスキルを学ぶのかなって思ったっすね、だけど、それぞれ自分の持ってる芸術を出すっていう意味ではあの形は別に間違いではないというか
あの気持ちでみんないてくれたらもっとやべぇことになるというか。

<WAN-CAN>
あそこまでやりたいことをやろうって伝わるのはある意味すごいなと。

<MAA>
ある意味芸術家なんですよね、でもどっちかなんすよね。

<SORI>
芸事だから大体守破離の流れに乗っかった方が良いというか、だからそういう意味ではあの気持ちを持って入口に立ってほしいなって思いますけどね。
結構若い子達って丸くなっちゃうから、あれは良い意味でとんがってると思うんですよね。
見た目でわかる、インパクトある、ちょこっと出したマイケルが可愛かったです。

<WAN-CAN>
まずギターから始まって

<MAA>
でもこーやって話に上がってるだけでも、まぁまぁインパクトはあるよね。

<SORI>
記憶に残るタイプですね。

<MAA>
お笑い芸人とか笑われたらいかんじゃないですか、笑わせなあかんみたいな、そういうことかなって思って、彼の場合だと。

<WAN-CAN>
話はかわりますがFREESTYLE表記多いですよね。

<SORI>
多いですよね。

<MAA>
だからそれJAZZじゃないよ、って言われるごまかしもあるっぽいですよね、なんかちょっと。

<WAN-CAN>
昔よりジャンルレスな部分もあると思うんですけど。

<SORI>
これって多分匿名の投稿に似てる気がするんですよね、身を明かした方が、あ、お前わかったって感じになると思うんで、別にやらなきゃいけないってわけじゃないと思うんですけど
ま、今の世の中やっぱジャンルを書くていうのが1つの流れになってるから。
うちらもLOCKてのもあったしLOCK FREESTYLEて時もあったし、でもなんかロック、ロッキンでもちょっと違いが、自分達の中での意味合いが違う。

<MAA>
DeaDeaとかFREESTYLEって書いてますもんね。
なんでも良いっちゃなんでもいい、ジャンルにこだわる必要もないと思うんですけどね、全然。
だからFREESTYLE、JAZZって書いといて、女の人とか特に厳しかったりするじゃないですか、JAZZのことに対して、それはJAZZじゃないって

<WAN-CAN>
表記をするのも狙いを持ってやっても良いんじゃないですかね。
審査に僕は影響はさせてないですけど、例えばJAZZって書いてあるのとFREESTYLEって言ってるけどJAZZ系なことをやってるコがいたらJAZZって書いてある子の方が勝負してんだなって思っちゃう気はする。
だから減点とかはしないけど心意気というか。

<MAA>
自分の娘がソロコン出るときFREESTYLEって書いてるんですよ。でもめっちゃHIPHOPなんですよ。
なんでかって聞いたら振り作っていかないからFREESTYLEって書いてるて言ってて。

<WAN-CAN>
あぁそういうFREESTYLE。まさにFREESTYLEですね。

<MAA>
そういう感じで、それも逆にちょっと良いんじゃないかなとも思って意気込んで書かずに。

<SORI>
まぁ言われて自分達これっすって言えるものがあるかどうかですよね。

<MAA>
まぁなんか僕は逃げる感じでFREESTYLEって書くよりは、ホントにFREESTYLEなんだってのは全然良いけど。

<WAN-CAN>
確かにダンスだけ(他のカルチャーやスポーツと比べて)ソロでやることFREESTYLEって言わないですもんね。

<SORI>
ぶっちゃけ多分ジャッジに呼んでいただいてるみなさんて色んなもの見てきてホントのフリースタイラー見てるじゃないですか。
だからそれに比べたら結構ジャンル縛られてるなぁって思っちゃうんで。
だからそういうジャッジだよって思われたいですよね。

<WAN-CAN>
ま、今日はマイナスということではないけどっていう感じですね。

<MAA>
そう、減点ではない。

<おどり場>
なるほど。今日はどうもお疲れ様でした。
ありがとうございました。

<審査員全員>
ありがとうございました。