ドラドラ2019 FINAL

審査員インタビュー

MIZUE

■総評

お疲れ様でした。

シンプルにソロに関してもコンテストに関しても見てて感じたのが、振付っていう部分までのレベルで止まってる子と、
自分の気持ちを乗せてダンスとして前に表現出来てるなっていうところまでが行けてた子との境目がすごく見えたかなと思いました。

さっきゆうすけさんが言ったようにカラオケに感じたっていうのは私もすごく感じて、多分それの原因としてはやっぱり鏡ダンスというか、
スタジオで鏡を見て前に向かってしか踊ってないと、やっぱり180度しか使ってないから360度使えるのに結局前にしかアプローチしてないからもったいない部分があったりとか、
あと音楽を体で聞いて体で出す練習を元々してないと、イヤホンでダンスを練習してると多分カラオケに見えやすいのかなと思ってるので。

多分今現代のすごく良い部分をみんなが良しとして使い過ぎてそれがマイナスになってるような感じがして、人もおんなじですけど良い部分って悪く見えるときもあれば、
悪いところが良く見える時もあったりとかで。
だから良い!っていうものを良い!とだけ信じ込み過ぎるのも危なくて、そうじゃなくて鏡なしだとどういう風に体験できんだろ、体感として、体がどう感じるんだろう。

だって本番は鏡ないし、だって本番はイヤホンで音聞けないし、どう体が反応するかってのはすごい大事で、そういうリアリティーもうちょっと溢れるような経験を今の子共たちが
練習の中で出来ると、本番のダンスもカラオケっぽいダンスじゃなくなるのかなーてシンプルにちょっと思いましたね。

あとは、もちろんスキルはすごくあったんですけどスキル大会でもないので、スキルがあった方が絶対的に良いとは思いますが、結局気持ちをどのように持ってくかだと思ってて、
そのバックボーンとしては先生の振付がある子もいれば、自分達で振り作った子もいて、でも結果それはこっちには分からないことで、ステージの上でどういうアプローチを
どれだけ自分達はすごいんだっていうのを1分半の中で、3分の中でどれだけするかが1番大事だから。

もちろんやってる側の気持ちとしては、いや、俺らが自信持って作ったものだからレペゼンするぞとか、抱える気持ちとしてはすごく大事な部分ではあるとは思うんですけけど
あとはプラスそうやってステージに上る過程と、あとは完成した部分ですよね。
さっきAKIHITOくんも言ったように準備期間がほとんど全てだと私は思ってるので、コンテストは。

だってバトルのように当日に曲が分かるわけでもないし、自分たちがどれくらい準備してきたかで結果が決まるかっていうレベルだと思うので、
それをやっぱり100%で自分達で詰めてきてダメだったらダメでまたチャレンジすれば良いけど、作ってきてる時点でステージに上る時点で諦めちゃったら
やっぱり結果はついてこないと思うので。

やってみてダメだったら仕方ないけど、まずはしっかりと100%自分達がやれてたか、胸に手を当てて考えて、ぜひこの結果を受け止めて次に進んでもらえたら
またみんなの新しい素晴らしいダンスが生まれると思うので、そのまま継続して頑張ってください。

お疲れ様でした。