ドラドラ2022 5th PERIOD 審査員コンテスト後インタビュー ATSUSHI/Yusei/人徳真央 PART2

<PART1の続きです>

 

<AC>
では最後私MC ACから皆さんに聞いてみたいというか、これはまぁ今日の出演したみんなと言うよりかはジャッジの皆さんそれぞれに、言ったら子供達よりも長くダンスやってたりとか
この業界にいて今日3人が3人別ジャンルなんですよ。

さっきちょっとATSUSHIさんの言葉でも出たんですけど、自分のジャンルに対する愛ってなんですか?っていうのを

<Yusei>
おー

<人徳真央>
えー難しい。

<AC>
ちょっと聞いてみたくて。

<ATSUSHI>
うん。

<AC>
なんか例えば自分が大事にしてることもそうですけど、あとはこういうのが好きだからこのジャンルやってるみたいなのが聞けたらちょっと嬉しいなと思いまして。

…どうぞ。(笑)

<Yusei>
まぁ俺はHIPHOPやってるんですけど自分は兄の影響でダンス始めて、元々最初はBREAKINやってて、それは完全兄貴がやってたから真似してたんですけど。
で兄貴がHIPHOPやり始めたタイミングで俺も真似してHIPHOP始めたんですけど、やっぱ兄貴の影響が1番デカくて、その中で兄貴と一緒にやるようになってそっからクルー、仲間で楽しむ、
HIPHOPって結構遊び心も大事だったりするんで、仲間で遊ぶのが好きなんですよ僕、もう小っちゃい時から、ずっと、今も。

<AC>
ステージで遊んでる感じ。

<Yusei>
今もやっぱダンスの時だけじゃなくてチームで一緒にご飯食べたり、大人なんで飲み言ったり常に一緒に遊んで一緒に作り上げて行く感じが、他のジャンルもあると思うんですけど
HIPHOPって仲間愛とかそういうのが結構強いなーて個人的に思っててそこがやっぱ1番HIPHOPから教わった部分でもあるし、あと泥臭い感じが好きっす。

HIPHOPって表現として良いか悪いか分かんないですけど黒い感じと言うか

<AC>
まぁブラックカルチャーですもんね、HIPHOP。

<Yusei>
やっぱずっと自分も大事にしててそこっすかね、1番好きというか愛が。
あとは単純にもう音楽がずっともう小っちゃい時から聴いてる1番好きで聞いてた音楽がHIPHOPだったんでそれがもう染み付いる感じ

<AC>
染み付いている、もう生活というか人生って感じですね。
ありがとうございます。

<人徳真央>
私JAZZなんですけど、でも私は自分でJAZZダンスを踊ってると思ったことがあんま無くて

<Yusei><AC>
へー。

<人徳真央>
どっちかって言ったらコンテンポラリーダンスの中にJAZZの基礎を入れてるっていうくらいのスタイルなんですね。
だからやっぱり人に教える時もJAZZのスタイルも教えるけどコンテンポラリーのメソッドも含めて教えるタイプの人間だからどっちかっていうとグルーヴの方はあんまり教えられない。

好き、大好きなんですけどそっちの方ではないので自分の体的に違うなって言うのがあるし、JAZZの良さとしてドラマチックな

<AC>
ドラマチック

<人徳真央>
ドラマチックな感情表現が許されるジャンルと言うか、だし、そのジャンル、どのジャンルに対してもリスペクトがあってこその自分のジャンルをやってるから、ホントに自分の
ジャンルだけを愛すっていう風にあんまりしたことが無くて

<AC>
はいはい、でもそれはそれで

<人徳真央>
でも、だからすごい色んな、JAZZだからJAZZの曲で踊らなくちゃいけないとかっていうそういう制限はあんましたことなくて。
だからエレクトロの曲でも全然やるし、やっぱ別に曲じゃなくても良いわけだし全ジャンルにリスペクトをしちゃってます。

<AC>
コンテンポラリーのメソッドって言うのがなんかすごい、コンテンポラリーって自由形な気がしていて何やっても良いし、それこそさっき言った音楽じゃなくても色んな音に対して
踊ってくとかっていうイメージがあるからそのメソッドって今多分それ話し始めたら何時間もかかっちゃうから聞かないんですけど。

でもそういうところを、言ったらそれをだって言葉にして説明できるような、いったらそこの基盤があるわけで

<人徳真央>
そうですねー。

<AC>
そこの基盤を作れるようなのもまぁ愛っちゃ愛なのかなーっていう感覚はあるんですよ。

<人徳真央>
そうかもしれないですねー。
でもどのジャンルにもやっぱLOCKでもHIPHOPでも色、LOCKの中でもやっぱもっと濃い部分があるしPOPの中でも色んな濃い部分があって、JAZZでもやっぱバレエよりになっちゃうのか
グルーヴ、FREESTYLEのJAZZになるかですごく変わってくるからみんなそれぞれ違うところの愛があるかなって思います。
だからHIPHOPも大好きです。笑

<AC>
はい、ありがとうございます。
ATSUSHIさんお待たせしました。

<ATSUSHI>
何言うか忘れちゃったよ。笑
自分はなんかLOCKダンスをずっとやってるんですけど、最初は何かわからず始めたっていうか

<AC>
LOCKダンスとは、を。

<ATSUSHI>
そうそうそうそう。
触れる機会も無かったし、で見よう見まねでこういうのを始めて知り合いの知り合いくらいで教えてくれる人がいるって言うからそこに習いに行ったりとかしてっていうのから
興味を持ってLOCKダンスをそっから今までやってるって言う感じなんですけど。

最初はLOCKダンスってThe Lockersって言う人達が作ってて、このオリジネーターの良さがわからなかったんです。

<AC>
それめっちゃ分かる!

<ATSUSHI>
それなんです。
最初オリジネーターの良さが全然分かんなくて、でやってくうちに、うわ、これカッコイイじゃんみたいな、やってくうちに。

でやっぱそれをちょっとずつ知ることによってLOCKダンスがもっともっと好きになってったっていう感じですね。
で今が1番好きです、LOCKダンス。

<AC>
おー!

<ATSUSHI>
だし、やってくうちにもっとこう、まだこういう風に出来るなみたいなっていうのも感じてます。
でLOCKダンスに限らずかもしれないですけど、オールドスクールって言われるもの、先輩が言ってたんですけど、やっぱまずはルールと型をちゃんと学ぶ。

<AC>
回し方はこうとか、手の出し方はこうとかってことですよね?

<ATSUSHI>
うん、そうですね。
でそっからやっぱ飛躍させるのは自分なのでそのままそれを突き詰めるも良し、崩してくも良し。

<AC>
さっきのHIROTOの話にもちょっと似てますよね。

<ATSUSHI>
そうそうそう、そうなんすよ。
でもどちらにしても結局自己表現なんでそこに自分の気持ちが乗っかっていく、それが気持ち良い、楽しい、それと知り合い、仲間と踊って楽しいが溢れるじゃないですか。

あー気持ちー楽しいーみたいな、それをどんどんどんどんやっぱ知ってく、踊るにつれて。
だから今が1番ダンス好きですね、やってくうちに。

<Yusei><人徳真央>
おー

<ATSUSHI>
でさっきYuseiに聞きたかったのは…

カルチャーをやっぱ結構、重んじるだけが全てじゃないですけど、うちらはどっかで、まぁ知らない人もいるかもしれないでも。
でも例えばSWAGとかそういうののオリジネーターとかに対する心境って言い方はあれかな、それを作った人達の、何を聞こうとしたのか、俺はLockers好きみたいな、
でもLockersが全てではない、ジャパニーズロッキングも良いし

<AC>
Be Bop Crewとかもいらっしゃいますし。

<ATSUSHI>
そうそうそう
例えばそこに対する価値観、SWAGのオリジネーターはいる、いないの?

<Yusei>
いや、いないっす。

<ATSUSHI>
いないんだ!

<Yusei>
簡単に言っちゃうと、もちろんニュースクールで言うとElite Forceとかがいて、でもElite Forceとかも違うんですよ、別に、Elite Force達が作った訳じゃないんで。
SWAGって言うスタイルっていうか。

<ATSUSHI>
スタイルなんだ。

<Yusei>
カッコイイ、いけてるっていう意味なんで。

<ATSUSHI>
スラングで、なるほどね。

<Yusei>
俺らがやってるスタイルって言うのは公園とかで子供達がホント鬼ごっこしてるみたいな感じで生まれたもんなんで。

<ATSUSHI>
なるほどね。

<Yusei>
鬼ごっこって誰が作ったの?みたいな感じで。

<AC>
分かりやすーいそれ。

<Yusei>
鬼ごっこオリジネーターいるのかなー。

<AC>
オリジネーター知らなーい。

<Yusei>
もしかしたらいるかもしんないって感じです、俺らも。
LAに行って探したんすよ、めっちゃ、誰だろうって、でもやってる奴らいっぱいいて俺が作ったってやつは誰もいないんですよ。

<ATSUSHI>
あ、そうなんだ、そっかー。

<Yusei>
気が付いたら出来てて遊びだから作ったとかじゃないみたいな。

<ATSUSHI>
へー。

<AC>
面白い!

<人徳真央>
鬼ごっこ。笑

<Yusei>
だからちゃんとしたこの人を見てみたいな、俺らが好きだった、ずっと見てた人とかはいるんすけど、そいつらもいや、俺らも別に俺らが作った訳じゃないからそんなこと聞かれても
みたいな感じだったんすよ。

<人徳真央>
衝撃だー。

<Yusei>
だからもちろん当時見た人にリスペクトはあるんですけど俺らも一緒に作り上げたような気持ちでいる、なんか。

<ATSUSHI>
なるほどね。

<Yusei>
それこそ兄貴が俺は日本ではもうオリジネーターじゃねぇかなって思ってます。

<ATSUSHI>
そう、それが聞きたかった、自分はLOCKINGのオリジネーターとかに対してやっぱリスペクト、もちろんあると思うし。

<AC>
ハッキリしてますもんね、ここから出来たって言うのがLOCKダンスは、この動きがこういう意味でとかハッキリしてるじゃないですか。

<ATSUSHI>
そうそうそうそう。
だからそういう反面どうなのかなって言うのをさっきの話の流れから聞きたくて。

そこを踏まえて今の自分があったりはするけど例えばそういうSWAGとか違う人だったらどう感じてどう思ってるのか聞きたかったんだけどいない!みたいな。笑

<AC>
まさかの答えでしたね。

<Yusei>
ホント俺らも動画とか目で見て覚えてたんで教えてもらったことが無くて。

<ATSUSHI>
なるほどね。

<Yusei>
それをやってた子達もホント学生とかが、なんなら兄貴とかは年下のやつとかのダンスを見てるみたいな。
小中学生がやってたんでそういうスタイルは。

こういうのとか今でいうこういうのとかをみんなもう学生とかがふざけてやってるやつをダンサーの俺らが真に受けてって言うか

<ATSUSHI>
あ、なるほどね。

<Yusei>
面白!みたいな

<ATSUSHI>
それを形にして

<Yusei>
ちょっとダンスっぽくしたりこうやってやるんだよーとか教えてるけど多分やり方もなにもないみたいな。
とりあえずうわぁーてハッピーにやれば良いかなみたいな。

<ATSUSHI>
今LOCKダンスも結局はやっぱそういうとこから出来てたりするんだけど、今そういうカルチャーでちゃんと型があるけどやっぱ結局はでもクラブでの失敗とかこう指をさして何かを
真似してやったとこからスタートしてるから

<AC>
ロボットシャッフルとかが派生してLOCKになったとかって言うじゃないですか。

<Yusei>
へー。

<ATSUSHI>
結局は同じなんだ、いろんな

<Yusei>
前に出る人がいなかっただけかもしれないですけどね。
ホントはなんか意味も一応はあるんですよ、聞いたら。
でもそれも自分が作った訳じゃないみたいな

<ATSUSHI>
へーLOCKダンスの人は俺が俺がって言う

<AC>
言います言います、めっちゃ言います。

<Yusei>
オールドスクールの人多い

<ATSUSHI>
俺が作った俺が作ったみたいな。

<AC>
色んなところにオリジネーターがいてどれが本物?みたいな

<Yusei>
どれが本物みたいなのいっぱい色んなのありますよね、噂というか、POPもそんな気がする。笑

<ATSUSHI>
現代のは言わないんだ。

<Yusei>
言わないんですかね、多分。

<ATSUSHI>
言わないんだ。

<AC>
真逆っすね

<人徳真央>
そうなんだー。

<Yusei>
時代もあるんですかね。

<ATSUSHI>
時代もあるかもねー

<Yusei>
昔の人はこうポリシー持ってるけど今の子達は気が付いたらやってるみたいな、だから意味とかも気にしない子とかが増えちゃってきてるんですよね。

<ATSUSHI>
面白い。

<AC>
教え手としてそういう意味とか言うじゃないですか、動きに対するものとか、やっぱそういうのって教え手として知ってほしいですか?

<Yusei>
いや、俺は知ってほしいし、もっと知りたいっす自分も。

<ATSUSHI>
知ってたら説得力も出るし、でも、でも知ることが全てではない。

<AC>
そうっすね、知ってやらなかったら意味ないじゃないですか。
でもやっぱり知識も力だって

<ATSUSHI>
なるなる。HIPHOPのカルチャーも1つの。
やっぱ知らないよりは知ってた方が良いとは思います。

<AC>
そうっすね、無駄になる知識はないってことですよね。

<ATSUSHI>
うん。
なので多分より深く探求はしてほしいすね、自分の力だけでも良いから誰かに聞けない会いに行ったりとか。

でもそれをするだけが別にダンスではないんで。

<AC>
ダンスの一面ってことですよね。

<ATSUSHI>
知りたかったら知りに行けば良いし、探求心をくすぐるようにやっぱ続けてはほしいかなとは思うす。

<Yusei>
はい。

<AC>
分かりました、ありがとうございます。

<Yusei>
ありがとうございます。

<AC>
えーここからは楽屋トークと言うことで未収録ですけども笑
今日は1日ありがとうございましたー。

<審査員全員>
ありがとうございましたー!

 

<PART3に続く>