MACHIDA CUP vol.13

審査員インタビュー

ISOPP

 

 

 

 

 

 

■総評

 

今日はいろんなドラマがありました。
たくさんいろんな審査員の観点からいろんな言葉が出てですね、どれも全部正しいと思います。
スッと入ってきたものは取り入れればいいしよくわからなかったなってものは忘れても良いと思います。

いきなりたくさん聞いても全部は分かりませんので。その人その人のタイミングがあります。
なのでいっつもこれ言ってるんですけど僕からは100%コンテストで優勝できる方法を一つだけ教えます。

それは優勝するまで出続けるっていうことですね。これしかないです。
アフリカの方では100%雨が降るダンスってのがあります。どういうダンスかは知らないです。種類もわからないです。

これどういうことかというとですね降るまでずっと踊り続けるんです。わかりますね?
この雨乞いダンス絶対降るよね、100%。この踊り踊ると雨がって。

これで1ヶ月降らないとするじゃないですか。疲れますよね。誰か変わってって言ってバトンタッチするんです。それでも雨が降らない。2週間、3週間…はい、交代って。
で1ヶ月経ったときにポツ、ポツ、ザーって降ってきます。
やっぱ降るわーこのダンスって言うんですよ。そういうことなんです。わかります?

U-12とか15とか期限がありますよね?
だから12のうちに12を取りたい、15のうちに15を取りたいっていう気持ちもわかりますけど、なかなかそこも難しいと言えば難しいです。
ただ、すべての人に等しく出続けないと取ることはできないんですよ。わかりやすいです。

僕もコンテスト、バトルたくさん出ましたけども負けた回数の方がよっぽど多いです。

僕は魚釣り大好きなんですけど10回餌付けて海にぽちょんてやって10回は釣れませんよ。100回くらい投げて1匹釣れてやったー!って言って写メとか撮るわけですよ。そういうことです。

何回も挑戦して挑戦して初めて入賞したっていうチームもこの中にはいるかもしれません。
だから感動するんですよね。諦めずに挑戦してて良かった。

で一生懸命頑張ってると必ず横やりが入ります。
これお父さんお母さんもキッズのみなさんもよく聞いてください。

今インターネット社会です。
必ず透明人間が横から攻撃してきます。経験ありませんか?
お前のダンスはぬるいぜっとか、ブスとかデブとか心無い言葉ををボンボン、ボンボン言います。
そういう人達のことをあなたの夢を殺す人と言ってドリームキラーってホントにそういう言葉があるんです。

ドリームキラーに負けないでください。たまにいますね。2チャンネルに負けるダンサー。
私が一生懸命やってることを2チャンネルのどこの誰かもわからない透明人間が指だけ動かして書き込んだコメントに傷ついてダンスを辞める子がいるんですよ。
馬鹿らしいので負けないでください。

皆さんは誰よりも前で誰よりも高いステージの上で1分間なり、3分間なり私を見ろ!って感じで曲頂戴!つってドン!これが私だ!って踊るわけでしょ?
よっぽどカッコイイですよ。それが透明人間の指だけ動かしたコメントに傷ついて辞めないでください。もったいない。

あと絶対にダンスをやってて必ず上手くなる方法っていうのがあります。それも一個だけ言いますね。
皆さんはまだキッズで若いです。だからこれから先も必ずたくさんいろんな奇跡を起こしていくんです。
でもね自分で絶対に起こせない奇跡ってのがあるんです。

それはみなさんが生まれてきたってことね。これは自分で起こしてない。
みんなのお父さんとお母さんが最初に起こした奇跡っていうのを絶対に忘れないでください。

そう思うと今日帰って「あぁお母さん入賞しなかったけどありがとう、また頑張る」って絶対言えるから。それが言えたらみんなの中ですごいことが起きますよ。
仲が悪ければ悪い程みんなの中ですごいパワーアップの何か爆発が起こる。
そしてまた明日から練習に励んでください。そうやってコツコツ、コツコツ上手くなっていくものなんです。

だから振付が良いとか、衣装が良いとか、さっきジャッジの皆さんが言ったけどパッと見てカッコイイかどうかっていうのはね顔じゃないんですよ。
どういうつもりで踊ってるか。

我々ダンサーには歌詞がないんです。歌えないの。
だから思ってることを歌詞にのせてうわっって言えないの。表現するのが精一杯なの。

だからせめて言いたいことが言えないんだったら普段あったこととかを全部この上に持って来ようよ。
この上に持ってきてあんとき楽しかった、むかついた、辛かった、泣いた、寂しかった…全部この上でうらぁってやって3分間やり切るからゾワってするんだよ。
それが感動だからね。そういう人達が帰りの電車の中で「あぁ、あそこのチームなんかめっちゃ残ったなぁ。感動したわぁ」っていうチーム。

賞が取れたとか取れなかったとかも大事だけど、そういう記憶に残るチームは絶対にファンが付きます。
なのでまず10代、20代勝って。必ず勝ちに来てください。
そしてダンサーの道を選んで30代、40代ってなってったらファンをたくさんつけてください。

そうやって実力もあって魅力もあるようなかっこいいキラキラしたようなダンサーになってってほしいと思います。
その卵達です。
それを育てるお父さんお母さんです。
みんなで輝くはずなので思いっきり取り組んでってください。

今日はどうもありがとうございました。

■優勝チーム・ダンサー・ナンバーの勝因・総評

バランスが良いですね。雰囲気もスキルも伴ってるなって感じですね。偏りがないというか。
表情もつけすぎて実力が足りてなかったらガンサーになるんですよ。
ダンサーならぬ顔だけのガンサーになってしまうし。そこのバランスも丁度取れてるというか。
っていうとこのチームはすごく気持ち良さそうに踊るんですね。
それが結構ダイレクトにこっちにドーンて飛んでくると審査員側もちょっとメモるのを忘れてしまうくらい「おぉ見とれてた」みたいな。
そういうところは点が高いと思いますね。それが共通しているところだと思います。

<ナンバー部門…BLACK JOKE>
ダンス楽しいよねぇっていう感覚を改めて教えてもらったような気持ちになりました。
だから自分もあぁいう風に年食っていけたらなって思いますね。

■入賞しなかったけど気になったチーム・ダンサー・ナンバー

入賞しなかったチームはやっぱり入賞しなかっただけあって覚えてないです。
だから投げてあげる言葉も入賞して何度も目にうつって覚えてやっと言葉が出てくるので。
こんだけたくさんいるからまだ届いていないってことでしょうね。