MACHIDA CUP vol.13

審査員インタビュー

KENZO

 

 

 

 

 

 

■総評

皆さんお疲れさまでした。

入賞した子達はもうイェーイって思いっきり喜んじゃってください。その日一等賞取って賞にも入ったし。
たくさん俺もコンテストとかバトルとか出てるけど、この壇上に上がれることって何回かしか多分ない。何十回とか。
これが何百回も取れるわけじゃないし何千回も取れるわけじゃないから、その嬉しさっていうのをちゃんと感じて今日は喜んで良いと思います。

負けた子達は悔しかったお疲れ!ってことで。ホントに悔しさしかないと思うんですよね。
コンテスト出てみんな一生懸命練習してくるし親も真剣だし子供達も真剣だし振付師も真剣じゃないですか。

その中でこれが正解かな、こういう風にしたら?チェイスト?取れるかな、このジャッジどういう風に見てるかなていう風に多分やると思うんですけど。
僕が一つここがポイントじゃないかなっていうとこがあって。それはやっぱり自分達の何を見せたいか、何を伝えたいか。

さっきavecooさんが言ってたけど例えば表現で大仏みたいな顔して踊ってちゃダメだよ。それが伝わるかもしれないし。
もちろん技術がそういう風に表現できない子がいたら、あたし技術がホントにこういうステップが好きだからこれをたくさん練習してってその技術を見せれば良いし。
みんなでシンクロしてるところを見せたかったらシンクロしてるとこを見せれば良いしっていう。
自分達がファッションにこだわりあればそれ貫けば良いし。自分達の好きなものを見せるっていうことが僕はすごく大事だなと思います。

トータル的な総評で言えば僕の中でジャッジポイントっていうのはミュージカリティーだったりとかファッション、テクニックの部分、作品性をオールマイティーにパラメータで結構見てます。
ゲームやる時に例えば攻撃力、防御力、逃げ出しの速さとか…そういう感じで見るんですけど。
その中で例えばファッションだけが抜けてても例えばテクニックが抜けてたら人にそれが伝わらないかもしれない。

だけどコンテストで上位に入賞するチームは審査員5人いる中でその心をつかむものでこのパラメータが高いと思います。
だから自分達の作品に対して自分達の思い、好きなものっていうのを伸ばす、ここは必須。

じゃぁ自分達の最大のものが身体能力だったら。揃ってない、逆に表現力がないのかとか。
そういうのを自分達で考えていけば自ずと自分達が上手くなっていくし好きなものもできていくし次チャレンジした時にまた経験になると思います。

負けた子達は考える余地があるから。俺は勝った時って余裕しかないからイェーイってやってる。
でも負けた時こそ自分を見つめ直す機会になるからそういうのをしっかり考えてやっていってください!

お疲れさまでした!

■優勝チーム・ダンサー・ナンバーの勝因・総評

各カテゴリーでちょっと違うのかなってところが僕の中でありましたね。

U-12チーム、U-15チームに関してはチーム力、自分達が表現したいものっていうのがはっきりと見えたチームが優勝したんじゃないかなっていう風には思います。
OPENチーム部門に関しては優勝したチームがちょっと抜けてたかなっていう感じで。
ソロになればなるほどキッズの枠…12だったりとか…OPENも表現するものがもっとより色濃く出て技術もパキっとわかりやすかったかなっていうとこですね。

ここは注目してほしいんですけどナンバー部門でBLACK JOKE。
テクニック的には他も良いチームあったんですけど。ここはダンスの根本的なもの、本質っていうものがすごく見えましたね。

それはなぜかっていうとダンスってやっぱ元々の語源とか由来っていうのは感情を人に表現したいから。自分達が楽しいですよぉとか。そういうものを表現する。
だから雨乞いするために雨乞いのダンスをしたりだとか、愛情を表現したいからそのためにダンスをしたりだとか、怒りを表現したいからダンスをしたりだとか。

そういうダンス本来の本質。シェアをして踊るだとか、みんなと踊ってる感じっていうのが技術よりも卓越して見えたのかなと。
これはもう一緒にやってる仲間がすごく強くないと見えないものなのかなっていう風には思いました。

■入賞しなかったけど気になったチーム・ダンサー・ナンバー

<U-12チーム部門…B.m.B>

<U-12チーム部門…Alligator>
テクニック的にすごい好きでした。もろJAZZ押しというか。
フロアも入るし構成も練ってるしっていうとこだったんですけどベースに入ってるJAZZとか形的には優勝したLittle♡Hとそんなに変わらないと思うんですよ。
だけど表現の部分で伝わりやすさ、見せ方、エンターテイメント性を考えた時に人にパって心に引っかかったのはLittle♡Hなんじゃないかなっていうところですね。
でも技術的な面はすごく負けてないものがあって俺は結構好きでした。僕は技術を練習してる子達が結構好きなんで。

<U-12チーム部門…爆CHIKA7>
個人的に楽しいなと思いました。ここは面白かった。

<U-15チーム部門…RAGE HEADS、spinelle、Radiuz>

<U-12ソロ部門…Se-ra、Moa>

<U-12ソロ部門…MIRIA>
特に良かった。

<OPENソロ部門…MIORI>

ロックダンスの子達は結構全般的にみんな良かったですね。
<U-15チーム部門…Wiggle&Go!!>
<OPENソロ部門…TSUBASA>