<PART1の続き>

 

<WAN-CHAN>
僕から1つおまけの質問をさせてもらいたいと思います。
WAN-CHANです。
今日は本当にお疲れ様でした。

<審査員全員>
お疲れ様でした。

<WAN-CHAN>
漠然とした質問になるかもしれないんですけど、皆さんそれぞれコンテストに挑戦してきた経緯のある人達だと僕は思ってるんですけど、自分が出てる時に意識していたこととか
1番苦労したなーとか振り返ってみてこうしたら良かったなーみたいに思うことってお1つずつ何かありませんか?

多分それぞれのガンガン出てた頃と今って違うとは思うんですけど、例えばどっか引っかかる、あ、もしかしたらそれってヒントになる人もいるかもしれないし
何かないかなーとちょっと思いまして。
今中々頑張っても簡単に勝てない時代ではあるんですけど、色んな捉え方ってあると思うので何かヒントになれば良いなーと思ったんですけど。

SAYAとかわりとキッズ時代から出てたりとかしてたと思うので、まさに今のキッズで頑張ってる子の参考になるかなーとか、Acchanも出たりしてたのは僕は知ってるので。笑
HICKYさんなんかはもうホントそれこそ日本トップのところでやってた方だし何かヒント頂けないかなと思うんですけどどうですか。

<Acchan>
私はかなり王道じゃない路線を攻めてたので参考になるかはわからないですけど。

<WAN-CHAN>
それはでも狙って攻めた?

<Acchan>
狙って、はい。
多分ビックリすると思うんですけど、ブリーフにサスペンダーとかでコンテストに出る系のチームだったんで。
今の時代ホントにいない、全然いないくて、もしかしたらシーンを探したらいるのかもしれないですけど。

とりあえずまず最初の板付でのインパクトを最優先に考えて、板付いた時に誰だこの人達みたいのを考えた時に衣装のハデさと曲のハチャメチャ感をすごくしててとかですかね。
女の子と組んでた時はこれ使えなかったらごめんなさい、最後ブラジャー取るみたいな、とかやるくらい、とりあえずダンスももちろん頑張ってたけど、いかに派手にいかに印象に
残るかをやってて。

やっぱ1、2、3位に入れなくても別の賞は必ずもらえてたみたいな

<WAN-CHAN>
今はあんまりないけど昔は特別賞とか多かったですもんね。

<Acchan>
あ、そうです。
もしかしたらそれのせいで1、2、3位に入れなかったのかもしれないんですけど、もしかしたらなんでも良いから賞欲しい人はそういう手もあるのかもしれないなって。

でもかなり王道とはそれてるんで。

<HICKY>
ちなみにそれは狙ってやったじゃないですか。
それをやった結果それは正解だと思いました?やってみてどうでした?

<Acchan>
やってみてその時はそういうのがわりと流行だったっていうのもあるんですけど、認知してもらうことはかなり増えましたね。

<HICKY>
はいはい、あー。

<Acchan>
それで認知してもらってレッスンに繋がったりっていうのも実際あったので、レギュラーレッスン持てるようになっただとか。
だからコンテストの勝ち負けだけじゃない部分にちょっと影響は色々できたのかなっていう

<WAN-CHAN>
しかもAcchanが出てた頃はコンテストが1番盛り上がってた時期じゃないかな。

<Acchan>
ホントですか?

<WAN-CHAN>
どのコンテストもエントリー開始から1週間で埋まっちゃうみたいな時期があったんですよ。

<HICKY>
へー。

<WAN-CHAN>
そういう頃にもうバリバリやってたんで、そんなイメージがあるんですけど、でもそれでも逆にそうしないとくらいな時ありましたよね、そのくらいの。

<Acchan>
個性もみんな色んな個性があってが流行りみたいな感じがあった気がして、だから色んなチームがいましたねっていう感じです。

<WAN-CHAN>
そうですよね、何かに繋がるかもしれないって、僕もたまに言うんですけどマイク持って。
今コンテストで勝つ勝たないがやっぱみんなどうしても100%になるけど、今やってて5年後10年後にまた会った時にあの時の!とかで縁があって仲良くなってまた踊るとかも
あったりするんで、なんか良いですよね。

逆にでもそのくらいの工夫が今もあっても良いんじゃないかなとも僕は思うんですけども。

<Acchan>
ちょっと前のドラドラでランドセルで踊ってるチームがいて、それとかやっぱ印象に残ってます。

<WAN-CHAN>
はいはい、そうですよね。

<HICKY>
あーなるほどー。

<WAN-CHAN>
今回のそれこそ田中優希とかはなかなか忘れられない。

<Acchan>
あ、そうですね。

<WAN-CHAN>
大事ですよね、そういう個性ってのは。

<Acchan>
確かに。

<WAN-CHAN>
どうですか?お2人。

<SAYA>
うーん、私は参考になるか分かんないですけどキッズから出てたので。

<HICKY>
キッズから出てれば参考になるじゃん。

<SAYA>
個人的に私からすると当時はホント色々コンテストチャレンジしてたんですけど、1番最初の初期は私達は結構色んなジャンルをポンポンポンって結構やりたいように表現してたから
今考えると流れとかがブツブツみたいな感じなんですよ。

だから今の自分からすると、うん?て思うけど、そういうのがあるからあれだけど、当時キッズダンサーが全然今みたいにいなかったっていうのもあるし。
ぶっちゃけ今の私からすると全然うちらがキッズの時代だった時より今のキッズの子達の方が上手いっていう風に私は思うんですけど。

でも私達は最初から誰かに振付していただくっていうところがもうやってなかったんで。

<HICKY>
へー。

<SAYA>
そうなんですよ。
もう全部最初っから自分達で選曲も全部自分達でやってたから。

<Acchan>
すごーい。

<SAYA>
そこは多分ずっとブレずにきたところで。

<WAN-CHAN>
それはすごい。

<SAYA>
それは多分環境っていうか。
最初多分お世話になってた方とかにお願いっていうかしようかと思ってたんです。

相談した時に、いや、自分達でやった方が良いっていう風に言っていただけたから、多分それもそれで良かったんですけど。
それで全然別に自分達でやったから。

それがまた作っていく上で最初はやっぱりその時学んできたものだったりとか、慣れてないからホントに探り探りでやってたけど、作品力もそうなんだけど多分最初っからあるのは
やっぱ音楽とか、その音楽にマッチしたフィーリングだったり音楽性はめちゃくちゃ大事にしてて、そこはずっとちょっと今もブレずにあるところ。

でもちろん私達はめっちゃブレた時もあったんで色々あるから。

<WAN-CHAN>
でもそれがあるからこそ今に繋がってると思うんすよね。

<SAYA>
でそれで回ってきて、やっぱ初心に、やっぱさっき総評でも言ったんですけど、あーここだなって思ったところはやっぱ音楽、音楽性をマッチ、大事にしてたかな。
自分達で足りないって思ってた部分っていうか、コンテスト出てる時にちょっと弱いっていうかもうちょいだなって思ってたのは、作品力だったんですよ、構成の部分とかはすごい
感じてたので。

だから今見てて2人ですごい色々構成組んでたりしてるところはすごい刺戟になるんすよ。
こういうのあるんだっていうアイディアっていうのは自分見ててすごい刺激になる。

それはそれでもちろん良くって多分私達のそこはもちろん自分らで磨いてくことだと思うし。
なんだけどさっきのバランスに繋がるけど、作品っていうのもだけどやっぱ音楽、ダンス力、ダンス。

作品、振付、踊るのが上手でそれを体現できたとしてもダンス力がそこちょっと欠けてるとちょっとうってなるんすよ、見てて、それはやっぱ外せないところ。
自分ら大事にしてるとこだし今日見てても必ずタラッタッタってやるんだけど型をやってるっていうか、シルエット。

ダンスじゃないっていう部分でそこがなんかもうちょっとバランスとれてくると。
それはでも私は実際に教えてたりしててもすごい感じることっていうか。

振付を覚えるとかそういうのとかももちろん大事だし、そこ繋がってくるんだけども、そのダンス力って結構最大のキーっていうかかな。
見る人によって観点違うと思うんすけど、私の場合はそこは超欠かしたくないところだから、ダンスかっこいいってやっぱひかれる人は個人的な意見になっちゃうけど
やっぱそこが強いっていう風に思ってて。

そこ自分らのブレないところだしちょっと見てて惹かれるところってそうだなっていう。
でもこれからだと思うんですよね、キッズの子達って今はもう得たものをこうわーってやってる部分だと思うから

<WAN-CHAN>
そうですね。

<SAYA>
そこに色々深みだったりとかが出てくると思うからホントこれからだと思うんで私的な感じだと、ちょっと長くなっちゃったんですけど。

<WAN-CHAN>
でも昔は多分キッズだからこうやると良いってなかったじゃないですか。
だからやっぱりキッズも大人と同じようにやるしかなかった時代でもあったと思うんですよ。

今はまずはこれ覚えましょうとかあるけど、かつてはいっぱい情報仕入れたり自分で探しにいかないと得られなかった時代だと思うので、それもあるかなとは思うけど
結果的にでも最終的に求められるものは一緒ですよね、昔も今も。

今もキッズでやってたけど例えば中学生、高校生もっと大学生になって自分であちこち行くようになってからすごい化ける子もいるし。
HICKYさんがさっき総評で言った塾じゃなくてダンスじゃなくてちゃんと踊ってるっていうのも多分それに近い話じゃないかなって思うんですけど。

昔が良い悪いとかではなく時代は違うけど、でも共通で求められるものは一緒だなっていう感じは僕もしますね、はい。

HICKYさんはどうっすか?
HICKYさんはもうトップオブトップのコンテストに。

<HICKY>
いやいやいや、まーでもあれですかね、自分が住んでる地域、上手いやつ、例えば東京だとしたら関東、大阪、全国。
終わったら日本飛ぶ、アジア、欧州、アメリカ、の感じで井の中の蛙じゃなくなるっていうことが1番大事かなと思っていて。

更には日本を飛び出すと違う文化の人達の生活の中での踊りなので常識が違う、それが楽しい、それが面白い、それが共有できる、が気づきに変わり反復の回数が増え。
もうひたすらやってる、ここしか見えてない、まだその時期だと思うからなんかそれで十分かなー。

勝手に吸収してる?
ワードは分かってないんですけど、大人が作ったワードとかなんかは現代ワードとか分かってないんですけど、勝手に吸収するから少しずつ上手いやつ倒せないやつを探すじゃないけど
とんでもないやつを探しに行くじゃないですけどそれですかね。

<SAYA>
うん。

<WAN-CHAN>
確かに。
今だったらちょっと形は違うけど、「この先生」より「すごいナンバー」でテンション上がりがちだと思うんですけど、でも方向性は別に間違ってないと思うんですよね、形が違うだけで。

でももっと次、もっと次とか範囲を広げていくっていうのは確かにすごいな、大事だなーて思いますね。
気になったんですけど、多分ジャンルによってもあると思うすよ。

例えばJAZZ系だとあんまりアングラだったりストリート力みたいな感じではないと思うんで、どうしてもやっぱスタジオ…
昔HIPHOPではスタジオダンスは良くないねって時代もありましたけど、JAZZは逆に外じゃ踊れないし、でもJAZZなりにそういった部分ってやっぱありますかね?昔と今で。

<Acchan>
昔と今で違うっていうと今はわりとキャッチーさが求められてる気がしますね、昔に比べると。

<WAN-CHAN>
わりとそうですね。
そういう時期もあったり。

<Acchan>
昔はなんか複雑に技術ブボボってやって真似できないカッコイイ。
けど今は技術とかももちろんあれば良いんですけど、分かりやすく、誰でも分かるキャッチーさがある方が人気になる傾向がありますね多分。

それが多分今と昔のちょっと違うところかなって思います。

<WAN-CHAN>
例えば動画でよくインスタとかTikTokとかでレッスン動画とかあげてそれで人気を得る人がいたり、逆にそこを見てなりたいとかそこを目指す人がいたり
でもやっぱり上手くてなんぼでしょっていう人もやっぱりいるし。

<HICKY>
へー。

<WAN-CHAN>
でも別にどっちが良い悪いじゃないと思うんですよね。
どっちもダンスの楽しみ方と活躍できるフィールドが広がったってだけなんじゃないかなーて思うんで、どっちもありだと思うし。

昔よりバトルとコンテストも随分割れたというか分かれてきてる気がするんですよね。
バトル畑というか、バトルやってる子はそっちにどんどん行くし、そういう時代なんで、でも多様性で良いんじゃないかなとは思うんですけど。

でも皆さんの言うことは僕はコンテストメインでやってるしコンテストで見てる方々がいて、皆さんのこういう話は参考になるかなーと思います。

時代は変われどコンテストはまだ盛り上がってほしいなとは僕は思ってますけど、皆さん良かったら今後も協力していただけると嬉しいです。

ちょっとまとまったのか分かんないけど質問してみました!

皆さんありがとうございました。
お疲れ様でした。


<審査員全員>
ありがとうございました。